伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

7/14 柏崎刈羽原発視察記

2014-08-14 01:52:04 | 原発問題
7月12から14日までのフェミニスト議員連盟のサマーセミナーに参加。

今年は佐渡ヶ島での開催で、直前までの台風8号の影響でハラハラさせられたが、
無事島に渡れ、有意義な2日間だった。

農業問題とトキの再生、持続可能な地域の取り組みを「社団法人 佐渡生きもの語り研究所理事長」の仲川純子さんから、

巻原発建設計画撤回の歴史を「いのち・原発を考える新潟女性の会」の桑原三恵さんから伺った。

そして、7月14日が柏崎刈羽原発の視察。
新潟市議の中山均さんに見学手続きに骨を折っていただいた。
本当に大変だったようだ。
身分証明書は忘れないように、とか、敷地内では東電のいう事をちゃんと聞くように、と幼稚園生に説明するように事細かく事前説明があり、ちょっとビビらされる。
女川、大飯、柏崎刈羽と3か所目となると、原発視察も慣れてきたが。

場所は



柏崎市と刈羽町にまたがる原発で、1~4号機が柏崎市側、5~7号機が刈羽村側にある。



福島原発と同じ沸騰水型原子炉、と改良型。
敷地内にはJビレッジの小型版のサッカーコートも整備され、さすが東京電力。
新潟にありながら東電なのだ。

平成19年7月16日に起こった中越沖地震で震度6強に見舞われた。
680ガルは想定を大きく超えていた。
津波対策は不十分。
電源喪失による冷却のための手段も不十分だった。

3号機内の変圧器の火災を起こしたが、炉は手動で停止。
6号機から漏えい水を海に放出。
7号機から炉心損傷により放射性物質を放出させた。
1、5、6、7号機は稼働させていたが、2、3、4号機は点検中のままになっている。

福島原発事故では





外部電源喪失現場 拡大↓





まあ、その反省を踏まえて



防潮堤も



フィルタベントも



99.9%除去すると言われているが、希ガスは防げないのだ。
福島原発では20ペタベクレル放出。


原子炉建屋の構造は



おや~ 半地下ですねえ。
基礎地盤は海面下40mなのだ。

安全対策のコストは 3.11以降 2700億円。
耐震対策は 中越沖地震で2000億円。
だが、今後の予定は織り込んでいない。
電気料金で賄うことになる。

使用済み核燃料は現在13,734本。すでに容量の8割を保管中。
「青森県六ヶ所村に持って行っています」という説明だが、そのあとの処理方法もめど立たず。