月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

『能を彩る扇の世界』

2010年06月28日 | 能楽関連書
檜書店

妙にわかりにくさを感じる本ではあるけれども、扇についていろいろな切り口で扱っているので、何かしら役に立つ部分はありそう。

メモ:〈五流のきまり扇の柄〉

観世流:観世水、槍雲
宝生流:五雲
金春流:五星(金春団子)、金春雲
金剛流:九曜星、金剛雲
喜多流:三つ雲

五流の扇には上記のようなきまり模様があることは、なんとなく知っていたけれども、骨の断面の形まで違うことは知らなかった(p105)。
要の部分を横から見ると、お尻の部分がフラットだったり丸かったり末広がりだったりするらしい。

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2 コメント

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手に取れば (寂昭)
2010-06-28 22:40:38
五流の扇、手に取ると違いにビックリします。
自分の流儀の扇が手に馴染んでいますから。
ちなみに喜多の扇は、地紙の天地の寸法も
違うんですよ。(少し短く仕立ててある)
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なるほど (月扇堂)
2010-06-29 03:18:43
喜多流だけ、親骨(一番外側の骨)の断面が丸い(半円)だと書いてありました。

なるほど実際に握ってみたら全然違うでしょうね。

サイズも違うのですか……。

って、そもそもどの御流儀のも握ったことはないのでしたが(^_^;)
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