月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

~室町の花~ 観世宗家展

2013年04月18日 | その他
平成25年4/3ー5/26(京都:相国寺承天閣美術館)



観阿弥生誕680年、世阿弥生誕650年の記念展という冠がついてる。そうなのかーと思う一方で、すごくハンパな数字のような気もする。深くは突っ込まないけれど。

「萌葱地竜胆丸袷狩衣」の花柄が竜胆と言うよりは桔梗に見えて、解説をみるとそこにも桔梗の花と書かれていて、ならどうして「竜胆丸」なのだ? としばし悩む。

竜胆と桔梗はあまり区別されていなかったのだろうか。家紋で見るとほとんど区別がつかない。

そういえば、昔「あさがお」と言ったのは今の桔梗だったと聞いたこともあるし、松虫鈴虫の例もあるからやはりあまり深く考えるのはよそう(_ _;)

面の展示があって、照らす、曇るの効果を表すのに、自動的に上を向いたり下を向いたり、右を見たり左を見たりしている小面の装置があった。
ものすごくゆっくりな動きなので、動いていることに気づきにくく、気がついたときは一瞬コワイ。せめて「動いています」と説明があればよいのに。
夜はなおさら怖そうだ。ナイトミュージアム。

世阿弥自筆の花伝書や能本(復元?)も出ている。生の墨文字から何か感じ取ろうとするも、力不足が悲しい。

どうも、知っていることは何でも口にせねばならないと義務感に駆られた方々が、それぞれに大きな声でお連れに説明をしていて、せっかくすいていてゆったり見られるのになかなか喧しいのだった。美術館では静かに…という意識はないらしい。

ちなみに、会場の「相国寺承天閣美術館」の正しい呼び方は、「しょうこくじ じょうてんかく びじゅつかん」。
わざわざ看板に読み仮名が振ってあった。そうだったのか。「じょうてんかく」では、atokも変換してくれないけれども…。

妙に暑くて脱水症状気味だったので、帰りにヤオイソでジュースを飲んで帰る。もちろんフルーツサンドお持ち帰り。

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