月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

洋舞フェスティバル(国文祭)

2011年10月29日 | バレエ
(京都・府民ホールアルティ)

北野天神の余香祭のあと、上七軒歌舞練場の喫茶で腹ごしらえして、アルティへ向かう。

今日は、着物を着ているとバスも地下鉄もタダなので、券をたくさん持っている(^_^;)

洋舞フェスティバルは、古典バレエではなく、コンテンポラリー主体の催しだった。

何に驚いたかといって、世の中にコンテンポラリー主体のバレエ団やバレエ教室がこんなにたくさんあるということに驚いた。なんとなくマイノリティと決めてかかっていた。

オープニングアクト
花柄パンツ「オンナオンナノコ」京都造形大学

途中から見たのでなんとも言えないけれども、ちょっとひとりよがりな作品に思えた。舞台芸術には、創意工夫も前衛的試行も大切だけど、それもこれも観賞に堪える技量の上のことだと思う。

「Timeless Link~永久に続く出会いと絆」桂井F.バレエアカデミー&ダンスカンパニー
音楽がとても心地よかった。好きな世界観で、見ていて終始気持ちがよい。ひとり転んでしまった子がいたけど、ドンマイ、ノープロブレムです♪

「青の世界にかたる想い」あーとだんす・さっぽろ
詩的な作品だった。美しい抽象画のような。

「安宅関」新野正代舞踊団 
安宅、勧進帳のくだりをほっそりした女性たちがコンテンポラリーで演じる。装束は和風。ふだん見慣れた能楽や歌舞伎をネガにしたような面白さがあった。

「Bolero」AIS YOUTH BALLET COMPANY
群舞によるボレロ。緊張感ありました。あれだけ踊ると達成感あるだろうな。

京都企画
GATE ー開かれるべき扉ー

石原完二による創作ダンス、上演時間一時間超。
時代の閉塞感や、残酷な現実、諦観などを表現しつつ、壁を打ち破り未来へ脱出する可能性を表現している。
チャイコの「悲愴」に始まり、ベートーベン「歓喜の歌」で終わる。若干くどい気もしないではないけれど、場面ごとに想像の余地があって面白かった。

*

なんといっても、身体表現をする人々というのは、わたしにとって眩しい存在です。

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