ウクレレは木で出来ています。
作って見ると判りのですが、とっても板を薄く作ります。
何故か、、まず厚くすると,鳴りが悪く成ります。
サイドに厚い板を使ったら,曲げる事が出来ません。
裏板はまだしも,トップは太鼓の皮の様に振動します。
が,しかし,そこにとても力のかかるブリッジ も有ります。
そこで、薄い板に力木(ちからぎ)と言う補強材で,補強しながら軽くて丈夫な箱を作ります。
そして,塗装の被膜もピカピカして綺麗と言う役割とは別に板そのものを補強します。
塗装してない板は,指で押した位でも案外簡単に割れます。
トップでは2mm前後の厚みですから無理も有りません。
ちょっとした圧迫で割れたり,,落とした位でも凹む事も有ります。
そのままでも弾けるくらいの、程度でしたら,修理にはタイトボンドを使います。
このボンドは国産の木工ボンドとは少し性質が違います。
接着が固まると可成りの強度が持続しますが、接着して暫くは水性なので,濡れた布で拭き取る事が出来ます。
ウクレレ製作の場合は,まだ塗装前なのではみ出すとそのまま染みに成りますが、塗装してあるウクレレの修繕をする場合は,はみ出してもそのまま1日置きます。
翌日にレンジで熱したボロ布(濡らしておく)で綺麗に拭き取れます。
出来るだけ段差が出来ない様に,工夫して接着してゆきます。
買ったと置きの様に戻したい場合は高いですが,プロのリペアマンにお願いするしか有りません。
なお、タイトボンドがはみだした場所を押さえる場合,キッチンで使うクッキングペーパーを当てるとくっ付きません。
使う場所によっては、瞬間接着剤や2液式のエポキシ接着剤も有効ですが,組み立てには基本,熱で剥がせる接着剤を使います。
使える接着剤は,にかわ、タイトボンド、木工ボンド。
にかわを力木に筆で塗りました。
力木はにかわ、、外はタイトボンドを使いました。
可成り神経を使いましたが,経験不足であちこちに段差を作ってしまいました。
しかし,実用的には問題無し。
この後ヤスリで段差を撮ってラッカーを塗るか迷っていましたが,一応このまま行こうか迷っています。
表の板も傷が目だちますが,,少し考える事にしました。
この後指板にレモンオイル、,曇ったフレットはマスキングしてヤスリとコンパウンドで磨きました。
写真で見ると殆ど段差も繋ぎ目も綺麗に見えますが,実際は結構気に成る位、段差が有ります。
でも,暫くはこのままで使おうかなって妥協しようかと思います。
◯ ここに書いた事は自分流の修繕術、,プロのリペアマンがやる方法は少し違います。
まず段差を幾つかの治具を作ったり,使ってクラックを平らな状態に維持します。
そして,接着剤を少しずつ流し込んだり,注射器で隙間に注入して完全な平面を作って行きます。
しかし,素人には中々難しいです。
今回のウクレレの様に割れてから数年を経て板自体が波打ってしまっている様な場合、本来は板の張り換えがベターなのかもしれません。
キマさんのウクレレ幸せものです
いつも綺麗にしてもらえるのですから
これは昔から常識なのです。
その時に,細かなクラックを発見したりすれば早めの手当が出来ますよ。
基本は何も付けないでからぶきで丁寧に,,ゴシゴシすると傷つくよ。
自分は、食べながらの
ウクでは背中に、左手は常におしぼりえで
潔癖中毒障害です。
夜は別の事をします。