Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ツイン・ピークス シーズン2 vol.3

2008-02-15 | TVドラマ(海外)
★★★ 1989年/アメリカ 監督/デヴィッド・リンチ
<episode15~episode18>

「超能力捜査官、Mr.クーパー」

episode16をもって、一連のローラ・パーマー事件はひとまず終了。ここをシーズン1からシーズン2のボーダーラインにもってくればいいのに、なんでこの切り方なのだろうか。

リーランドの見事な狂いっぷりを見せて、事件としては収集をつけた。この結末を見れば、娘の死後どんどんおかしくなっていく様子は、犯人としての伏線だったわけで、最初から犯人は示唆されていたわけだ。私は全く気づいていませんでしたが。で、これから物語の本流は、「闇の世界を牛耳るボブ」の正体探しになっていく。

ツイン・ピークスがアメリカンドラマの元祖のように言われるのは、登場人物たちの裏の顔を暴きながら複雑な人物相関図を作り上げていくこととに加えて、超常現象や超能力といった要素をふんだんに取り込んでいるからだろう。この要素は、その後のドラマ「X-ファイル」あたりに引き継がれているのではないだろうか。

そして、どうやらこれからはクーパーの超能力捜査で悪魔の正体に近づきそうな気配。そう言えば最近のドラマ「ミディアム」って言うのも、霊能者が捜査するって話なんでしょ?(見てないけど^^)こういうところも元祖と言われる由縁ですかね。

というわけで、vol.4~は、「超能力捜査官、Mr.クーパー」ってタイトルに変えた方が良さそうな展開になりそう。クーパー自身が強烈なキャラクターとして人気が出たから、それもアリなんだろうけど、しかしここに至ってやはりこのドラマではローラの魅力が大きかったんだなということに気づく。悪魔に魅入られた女、ローラとはいかなる少女だったのか。「世界一美しい死体」にまつわる淫靡なムードこそがツイン・ピークスの根幹であったのだ。キラーボブがローラのイメージに対抗できるだけの強烈な魅力を放つことができるのか。vol.4以降のポイントはそれだと思う。

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