隠された記憶

え～と・・・
この映画を観終わってから誰かとおしゃべりできないのってすごく嫌だ（笑）

migさんが2006年の1位に選んでいたこの作品。
予備知識は『衝撃のラストカット』だけ。
ストーリーも知らなかったのでので最初のロングの引きの映像から「何だろう？」と興味津々になっちゃいました。
この映画が持つ緊張感や雰囲気はすごいと思う。何かね、得体の知れない何かがある感じで怖い。
日常にある恐怖とか音もなく崩れる何かとかそういうよく分からない恐怖。
これから何が起こるのか何があったのかが知りたくなるし・・・ですごくじれったい映画でもありました。
でもその気持ちをうまく利用されたと思う。おかげで飽きなかったから。
音楽すら流れない。日常をありのままかと思えるほどに普通に撮っていて。
そうやって静かにそう進んでいっているのにいつのまにかジョルジュの過去が露になっていく。
犯人や動機がどうこうとかやっぱり気になるけどこの映画の場合どうでもいいことなんでしょう。

衝撃のラストカットですが・・・最初分かんなかった（汗）
いや、ってか二人が話してたのは分かってたんだけど「あ～話してる」くらいにしか思ってなくってその後にまだ展開が続くと思ってたのです。
誘拐されたり最悪、刺されたり・・・。
そしたらあれまぁエンドロール。その時点で「？？？」ってなっちゃいました。
それでもうラスト一回見なおしました。
そしたらやっぱりすごいフツーに話してる二人。あまりにもフツーすぎる。
別れ際だって「つーわけだから、じゃ～ね～」的な感じ。。。
え～と、これはつまり共犯？
ってか私的にピエロを連れてきたあの女性が気になるのよね。
あの時からピエロの様子がちょっと変っていうかよそよそしい。
よく考えたらマジットだって最初にジョルジュと会ったとき来ることを知っていたかのようだったし。
ジョルジュの過去は彼にとっては「たいしたことない」。だから忘れていたってわけではないと思う。
自分の中では「たいしたことはない」という蓋を閉めていただけのかな。
でもビデオを見てその蓋はちょっとずつ開いていって彼はそれをまた見て見ぬふりをした。
でも無理だった。一度開いたものを閉めるのは難しかった。
でもね彼は最後までその自分の罪を認めてなかったと思うのよね。一生認めたくないっていうかそんな感じ。
そんな人種差別者の父親、不倫する母親。彼らの姿を観て当のピエロは何を思っていたんだろう。
んでもってこの子供らが共犯だとしたら目的は何だろう？
罪の意識を思い出させるため？親へのあてつけ？
二人はどこで出会ったのだろう？マジットの自殺は想定範囲内？

もう訳わかんないから止めた！私の頭じゃ考えるだけ無理。
これを一人で観てどうしろと？（笑）