ミス・ポター

ピーターのパパはウサギパイに・・・
小さい頃、これを聞いたときに非常にショックを受けたのでした。なんてヒドイのー！！って。

誰でも知っているピーター・ラビット。でも不思議とその作者のことは考えたことありませんでした。そのためビアトリクスのことも彼女の人生も全く知らなかったので、物語がどう転ぶかわくわく。
結構最初っから色々上手くいって幸せ満開状態なので、観ていて嬉しくなっていたのでした。最初から引かれ合ってて二人の関係が見えやすいから、ドキドキしながら嬉しくなったり♪幸せで溢れていて、観ていて笑顔になっちゃったりなのです。
結婚を申し込まれて「イエス」って言ったときなんて嬉し涙出ちゃったもの。あぁ、よかったねー！って。そんな風に前半は素直に観れたのでした。
でもこのまま幸せ街道まっしぐらで環境保護に入るのかと思いきや、後半はがらり！あまりの急展開にびっくりしちゃって、一瞬付いていけずでした。
愛する人を失った苦しみのため、筆をとっても心を映して満足な絵が描けない。
んー気持ちは分かるんだけど、この辺から詰め込みすぎ感もあって後半の展開なんかはちょっと印象に残りづらかったです。もう少しきっちり環境保護に軸を置いてくれたらよかったな。あの自然を残そうという気持ちは、半端なものじゃないと思うので。
そんなことを思いつつも、私の中では幸せ絶頂の二人を観ていて嬉しくなる前半が最大のこの映画の好きなところです。それに全体の満足度は高いです。
雰囲気が上品だけど、どこか甘くってふわふわでした♪そんな空気が心地よい。
これ以上長くなってもあれかな、これくらいがちょうどいいのかもです。
あと、湖水地方とイギリス紳士が観れただけで満足なのかな。
湖水地方は行きたいところベスト5に入るです。美しすぎますー。
あとあと、もう一つの主役ともいえるたくさんの絵たち。柔らかな水彩絵の具で描かれていて、やっぱり誰にでも受け入れられる絵だわと再認識。途中で動いたりして可愛かった♪アヒルの名前も初めて知りました。
オープニングで絵を描く準備をしているときの、筆に付けた絵の具を水で落とす時のあの色の広がりが大好きです。

ビアトリクスを演じたレニー。この人物がどこまで正確なのかわかりませんが、こういうちょっぴり冒険心が人だったらピーターパパのパイもちょっと納得。
ちょっと老けたかしらって思ったレニーなのですが、やっぱり役を自分のものにしていました。そしてやっぱり可愛い♪
ユアン・マクレガーはイギリス紳士ねー。あんな風に想ってもらえたらどんなにステキでしょう！と最近、想うことよりも、こんな風にちゃんと想われたいなと感じているのでした。
想うだけじゃ疲れちゃいますー。