めがね

たそがれは得意ですか？
私は得意なような、んーまぁまぁです。
あっ、でも授業中のたそがれはすごく得意かもです（笑）

「かもめ食堂」もそうだったのですが、全体の空気がホントに穏やかな映画でした。
でもこっちの方が感情移入しやすいかな。
働き急がしの現代女性の典型的な妙子さんを通して描いているので、設定としてはとてもわかりやすい気持ちです。
初めは大きなトランクと、たそがれにちょっと馴染めない妙子さん。
休憩に来たはずなのに、自分の周りにしっかりと壁を張り自分の域には誰も入らないで状態。詳しいことは語られないけれど、何となく仕事に追われてるのかしらって思わせるのです。
そんな風になると空気は悪くなりそうなのに、ここの人は妙子さんがちょっとツンな態度をとっても、そうですかとかはいと答える。
なんだか自分のために生きているようで、力がゆるゆると抜けてとても安心することができたのでした。
そんな妙子さんを知らずに変えたのが、不思議なサクラさん。
何度苦手と言っても変わらずに「氷、ありますよ」と言ってくれる。何となく「かもめ食堂」の「いらっしゃい」に通じるものがある気がしました。
サクラさんの自転車に乗ってから、心なしか妙子さんの食べるときの表情も柔らかくなったような。
みんなしてずるい、ずるい言っちゃって（笑
そんな雰囲気に気づいたらにっこりしている自分がいたのでした。
何が起こるわけでもなく、ただただ優しい空気に包まれて。
自然に目をつぶりたくなり、波の音やマンドリを聞きたくなる。画面にたそがれたくなるのでした。
ハルナさんだって「死にたい」って言っててもやることはやってるし、ユージさんだって昔それなりにことがあっただろうし、ヨモギくんだってあんなんだけどきちんとこっちまで来てくれたし。
もちろんサクラさんだって。彼らのバックグラウンドはわからないけれどみんなそれぞれの道が、あそこへ結び付けてくれた。
そんな風に思うと、何となく肩の力を抜いて立ち止まるってとても大切なことだと思うのよね。
でもず～っと続くわけではないこの時間。わかっているけど力を抜いたひと時はとても大切なもの。
この南の島の人々のように自由にたそがれに生きるなんてこと難しいかもしれないけど、やろうとしないだけでやってみれば意外にできるかもしれないかな。
またサクラさんに会いたくなっちゃった。

そして、またお料理が素敵。
一番最初の味噌汁ご飯鮭の朝ごはんは夢です。焼肉もすごーくおいしそう！
エビもかぶり付きたくなる！
そして浜辺で飲むビールはやっぱり最高なのでしょう♪最近ビールが好きなのです（笑
もちろんかき氷も、あんなに小豆しきつめて、みぞれをかけたのかしら？あんなのおいしいに決まってる。
「梅はその日の難逃れ」って毎日がちょっと嬉しくなるようなおまじない。
メルシー体操に優しい音楽。海の青さと心地よさそうな風。
いろんなことが印象に残った映画なのでした♪
にしてもあそこはどこなのかしら？