マリー・アントワネット

彼女に憧れていました。
中学のときに将来の夢の欄に「マリー・アントワネットになりたい」って書いた（バカとか言わないで　笑）
でももうなりたくないなってこの映画を観て思いました。
ロココ時代に生まれて友達にはなりたいけど（笑

私は彼女の人生の上辺しか観ていなかったんだなって思いました。
そう、彼女だって一人の女の子であって、女だったんですものね。
史実に基づいてないとか英語しゃべってるとかそんなのどうでも良くなるくらいに見入ってしまいました。
14歳で結婚した彼女。不安を見せまいと必死になっていたんだと思う。凛としてなきゃいけなかったんだろう。
周りにはフランス人ばかりでプライバシーも無い。子供を生まなきゃならないプレッシャー。
ふと見せる不安。そんな中でも夫が即位するまでの彼女は頑張っていた。
18歳になって王女になって今まで以上にある「子供」という圧力。
ルイが悪いってこっちは分かっているからゴシップの中心になる彼女が可愛そうだった。
義妹（だっけ？）に子供が生まれて悔しかったんだろうね。彼女の中では今まで蓄積されてきた何かが弾けたんだと思います。
だからね遊びまくってたのも仕方ないと思っちゃったんです。
だってよく考えたらまだティーンなんでしょう？
環境や時代が違うとはいえ遊んで恋をしてキャ～キャ～笑ってってそういう圧力とは無縁の日々を送るのが女の子時代の青春なんでしょ。
彼女は青春を楽しもうとしていただけだったんですもの。
それだけなのに周りから非難される彼女を観ていて胸が痛かったです。マリー自身も遊んでなきゃやっていけない部分もあったんでしょうね。
でも後半母となり取り巻きのいない別荘で暮らす彼女の表情が優しくて印象的でした。やっと自分の場所を見つけたのかな。
女の子が女に、母に、そしてやっと最後に妻になった過程がよく描かれていたと思います。マリー・アントワネットは何を思って死刑台に向かったのか。
最後に映し出されたのは虚しさ漂うめちゃくちゃになっている王宮内。
そんなこんなで色々思うと彼女のことを今まで以上に好きになってしまいました。
こうやってティーン時代のマリーアントワネットにスポットを当てたコッポラ監督の上手さに拍手でした♪

この映画を楽しんだポイントのもう一つはもちろん何から何まで可愛い衣装に美術に全体の色☆
淡い可愛い色を使ったドレスは女の子なら誰もが着たくなるはず！
それを観ているだけでうっとりなのでした。マノロの靴も可愛すぎ！
全体に流れていた軽めの音楽も手伝って感情移入しやすかったかも。
あとは普段はぶちゃいくだけど天真爛漫な役をやらせたら誰よりも可愛く見えるキルスティンはやっぱり超可愛かった！
ベルサイユ宮殿は行く予定♪

フランス旅行マリー・アントワネット編