譜めくりの女

あれって邪魔じゃないのかしら？
譜めくりって職業（？）があるんですね。
演奏の邪魔をしない、その人にとって安心できる存在しかできないもの。

予告で大体こういう内容かなって予想がついていました。
実際にその通りだったのですが、どうやって落とし前を付けるのかと（笑）
全体の雰囲気がとっても異質な感じ。
ピアノの旋律にのって肉が映し出されたり、あの広いお家やプール。
そして何を考えているか全くわからない、全く表情を変えないメラニー。
子どもの頃からそんな感じなので、ちょっとピアノに対する気持ちがわからなかったのですが、大人になってからはなんだか怖い感じがよかったです。
嫌な感じがするって空気をものすごく出していて、微笑んだときですらどこか黒く見えました。
どこかで人を見下している気も・・・。
あっさりと突き落とし、それでも必要としてもらえ、それでも突き落とし・・・。
あぁもうこれは壊れるしかないわねっと思うしかないラストでした。
用意周到に全てを用意してきた彼女は恐ろしいわー。
復讐という部類に入るのだろうけど、何だか計画的すぎてそんな感じがしなかったです。
すぅーっと生活に入ってきて、そのまますぅーっといなくなるメラニー。
どこかセクシーさを漂わせて奥様を翻弄する姿はすげーなって感じでありました。
ストーリーはもう一波乱あるかなって思っていたのですが、ずいぶんあっさり。
少し物足りなさも感じたのですが、フランス映画ですからね。
これくらいがちょうどいいのかもしれません。

主演のデボラ・フランソワがとっても可愛かったです。
その無機質な表情もちょっとしたセクシーな感じも。
スコートが非常に似合っていました（変態ではありません）

落ちこぼれになりつつあるフランス語。
でも映画を観たら意外に聞き取れてんじゃん！と変な自信を付けました。
でもしゃべれなーい。
読めるけど意味わからなーい。
活用なんて覚えられるわけなーい。
ちゃんとやらなきゃー。