映画を観たよ

ただ今、休止中。
その内戻ってくる予定です

ヒトラーの贋札

2008-02-03 | ハ行の映画
まだまだ出てくるドイツの歴史。
興味深いと言っていいかわからないですが、それでもそう思ってしまう歴史です。

ヒトラーの時代において、イギリスやアメリカの経済を破綻させるために贋札を作らざるを得ない。
今までヒトラーの素顔を描いてみたり、やっぱり戦場やホロスコープをテーマにしたものが多かったですけど、こんな風に経済を崩壊させる作戦も進行していたんですね。
今までの流れからしてとっても重くなりそうなんて思っていたら、そんなこともなかったです。
彼らは他の人たちとは違い、安堵した表情やベットがふかふか、卓球をしてみたり。そういう少しだけ安心する時間があるからこそ、死と隣り合わせであるという瞬間がとても怖く感じました。
その中で序盤から何を考えているのか、どこか卑怯そうな感じのサリーなんですが、この集団生活の中で仲間との連帯感や自分自身の責任感も生まれてくるのですが・・・。
上映時間が短いはずなのに、とても長く感じたりもしました。
大きな感動や、すごく心動かされる何かはない。
ブルガーが原作者っていうことだったからか、なんだか感情が散漫になって誰に重点を置いて観ればいいのかわからなかったのもありました。
でも、そこには上辺では信じる明日はあるものの、本当はまったくその保障はない状況であり、だからこそ彼らは作り続ける。
同胞が外で死んでいるなかで、ならば中では誰も殺されないように。
この中途半端に優しい世界だからこそ、壁一枚隔てた世界や人の考え一つで全てが終わってしまう恐ろしさを感じました。

ヒトラーがいた時代だけで、これだけ多くのことが多方面から語られている。
真実を直視して映画を作って、しっかり伝えようと意思が伝わってきます。
日本もしようとしているんですけど、なんだかもう一歩踏み込め切れてないのも事実だと思います。
ドイツ映画かと思っていたら、ホントはオーストリアが作った映画だったみたいで。
なんだかそれも興味深かったです。




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6 コメント

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Unknown (風情♪)
2008-02-06 10:08:47
こんにちは♪

ここ近年のドイツによる多方面から見たヒトラ
ー政権下の作品って多いし、どれも興味深い
ですよね。
おっしゃる通り戦中、武器や情報での攻撃だけ
でなく経済的攻撃もあったんだなと今更ながら
に学ばせてもらった感じです♪ (゜▽゜)v
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コメントありがとうございます (ななな)
2008-02-06 19:25:22
風情♪さん
とにかく色々ありますよね!
経済的に攻撃するっていうのも、なるほどーっと思ってしまいましたもの。
もうその国をとことん破滅させてやろうと思っていたのでしょうね。
でもこうやって歴史を真正面から描けるというのは、どこか羨ましいものがあります。
日本はなかなか出来ないですもの。
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あれれー (きらら)
2008-02-07 06:28:47
なななちゃん、おはよー
学校方面は雪いっぱいだったでしょう!寒いねー。。。

で、コチラの作品、、、思っていたより軽いタッチでビックリでした☆
しかしヒトラー関連ってほんっとすごいです。
まだまだ知らない真実いっぱいでこれからもいろんな映画が出てきそう
これからも映画でお勉強していかなきゃ!
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コメントありがとうございます (ななな)
2008-02-12 18:06:06
きららさん
さむーい日はまだまだ続き・・・
でもすでに春休み中なので(春はまだまだ先なのに)
学校方面には雪の日も行っていませんー。
きっとすごくって寒いだろうなーって思うだけでした(笑

ヒトラーの映画ってホントにいろんなことがあるから勉強になります。
教科書じゃ知れないことばっかりだもん。
だからこそ「ヒトラー」って関連だけ出来になってしまう映画が多いですよねー。
でもどれもいいものばかりです。
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こんにちは♪ (キューピー)
2008-08-02 17:32:37
この映画は原作者の「正義の人」:ブルガーが主人公じゃなく、小悪人のサリーが主人公になっていたのがポイントでしたね。生き残るためのしたたかさに尊敬の念を禁じえませんでした。
ギャンブルで有り金全部はたいてしまうラストがさばさばしてよかったです。
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コメントありがとうございます (ななな)
2008-08-04 20:03:46
キューピーさん
フツーなら主人公が原作者だったりしますもんね。
ちょっとした驚きでしたが、他の人を主人公にすることで彼に対する尊敬がかなり強調されますよね。
なかなかの力作でした。
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