グルメのけんちゃん

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江戸前天ぷらの天亀八

2009年03月04日 | 和食
雨が降り出して肌寒い本日、此処が一番暖かいからと勧められた席。
80cm×200cm、厚みが5cmくらいあろうかな壁に固定されている一枚板の桧のテーブル。
見事に無節で初々しい。縁の曲線がいかにも手造り感を醸し出している。
早速訊いてみた。

よくぞ訊いてくれたと女将さん。
50年前にカウンター席の長い桧板と同時に切り出したんだそうだ。
天亀八のカウンター
当初は10cmくらいの厚みがあったそうな。
テーブル席は3席。どちらも惚れ惚れするくらい美しい。上等なすし屋さんでもこれほどまでの一級品の桧板を見たことが無い。しかも一切塗装がされてない。

何故こんなに薄くなったか。毎日磨いているからだという。一休さんがお寺での修行で縁甲板の雑巾掛けをし過ぎたような印象だ。これは50年の歴史が成せる業。桧の香りは全く無いが芸術品である。このテーブル、カウンターを見て触れられるだけでも価値があると正直思った。

「天ぷらは油が命」確かにそう思う。女将さんは、極上のゴマ油100%で揚げるのが江戸前の天ぷらだという。
掻き揚げ丼セットを頼んだ。お新香としじみ汁(味噌汁)がセットされている。2,300円は私にとって大金である。紹介されて入った店だから仕方が無い。清水の舞台から飛び降りる気持ちで覚悟を決めた。

結論から先に言おう。岐阜でいただくような繊細さは無い。運ばれてきた時に蓋が浮き上がるボリュームに圧倒された。「宮城のササニシキに拘ったご飯は少ないから安心して!」と女将さん。
ここは両国、ちゃんこ鍋屋さんが点在する相撲取りの行きつけのお店であることを思い知らされた。
しかも野菜が入ってない!!
芝エビ、紋甲イカのみである。ミツバは粉状に塗してはあったが・・・
江戸前で野菜は邪道なんだそうである。知らなかった~
そしてゴマ油。私にはくどく感じられる。具がプリプリして新鮮であることだけは合格点だったが具のみのたこ焼きを食べている気分であった。

特筆ものはシジミ汁、岐阜や三重県は桑名のシジミも美味しいけれど宍道湖の大和シジミの出汁は最高です。淡水と海水が入り混じる地域で採れるシジミは実にいい。幼い頃よく味わった味です。旨い!!
こんなページ「宍道湖畔のしじみの学校」を見つけました。

女将さんと話していたら、妹さんが乾燥剤ネオ ドライヤーを作っている矢橋マインパルクに嫁がれているそうな。現社長と大学時代に知り合って結ばれた話をされました。大垣に住んでると聞いて親近感を覚えました。

天亀八の場所は江戸東京博物館の斜め前、総武線のガード脇にあります。
天亀八の外観
向こうに見えるのが第一ホテル両国ですね。

天ぷら割烹 天亀八


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4 コメント

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おしょうゆだくだく (ぶな)
2009-03-05 21:07:29
うわっ、真っ茶色!
これはキツイわ。
おしょうゆの風味が好きならいいかな。

しじみ、30数年前、近江坂本の鶴喜そばで食べたしじみ汁がとりあえず、わが人生最高のしじみ汁なんだけど、ここのもメモしておきます。
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雨期雨期 (けんちゃん)
2009-03-05 22:56:27
雨が近くて傘が離せません。
ロンドンはいい天気だそうです。

雪が降ったと思えばすぐに緩み雨、換気しなくてはと思っても風が強くて花粉が舞い込む。

桜の時期よ早く来い。24~25日あたりが開花予想のようです。

鶴喜そばでしじみ汁とは!
神出鬼没ですな、ぶなさん。

お昼は1200円でお値打ちな定食がありますよ。
晩酌セットも1200円で気持ちが揺らぎました。
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天婦羅? (いりちゃん)
2009-03-07 21:28:57
見るからに美味しそうではないようですが・・

東京は建築建材展ですか、それとも・・・?
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ピンポーン (けんちゃん)
2009-03-08 08:47:19
いりちゃん正解!
でも、朝と夕方以降は別の用事でした。
ふくらはぎがパンパンです。
今日は下呂温泉に浸かってきま~す。
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