グルメのけんちゃん

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お座敷文化 盃洗≠フィンガーボールat四鳥

2015年09月18日 | 和食
財界人の利用の多い大垣市にある料亭「四鳥」

年に4回のイベントがあることで知られています。

そのひとつ、7月7日のワイン会に20年間毎年参加されているM氏のご縁で
①この水引は「結び切り」と呼び、結び終えた水引の両端を持って引くとさらに強く締まり、解けないため一度だけを願う意味があります。決して解かず前方へずらして抜くようにしましょう。

女将津谷晃江さんのお座敷文化講義を受ける機会がありました。

先ずは玄関、靴を脱ぐときから少し緊張して上がりました。
②靴を揃える。「揃=手で前を向かせる」の意だったんですね。決して面倒だからと後ろ向きに上がって靴を直さなくてよいようにと考えてはなりませぬ。お尻を向けて上がるのは反って失礼にあたるんですね。一度座って向きを変え揃えましょう。
但し、料亭では玄関に必ずお役の方が付かれ「靴は揃えないで そのまま 上がってください」と声をかけられますので、振り向かずそのまま上がるのが後に続くお客様を立ち止まらせない気遣いにもなります。

さて、お題は「お流れ頂戴致します」でした。お座敷(和室)の酒宴の流儀についてです。
お料理が出される前の講義でしたが10品の料理の写真の合間に少し触れてみます。
大垣の大橋量器の枡の中身は

お品書きが秋味と謳った台紙に書かれてました。

③和室では座ったままで乾杯しましょう。

信州松茸でございます。

パフォーマンスで特筆ものがこの刺身の燻製。ガラス器の蓋を開けると桜木の煙が立ち昇りました。

揚げ物に添えられたのがまた憎い!トリュフ塩。その味わい深さは単独で舐めないと勿体無いです。

この時期に北海道産のタラバ蟹がいただけるなんて。

④盃洗(その名の通り酌み交わす盃を洗う水の入った陶器)決してフィンガーボウルではありませんぞ!
格式ある料亭では必ずや主賓の脇に備えられてます。
返杯のときに使うものですが、盃を改める場合を想定して一盃横にして沈めてあります。
基本的に盃は目上の人から目下の人にさしたものです。
昨今、ビール瓶を持って上司に注ぎ回る新入社員の光景を見かけますが、会社幹部の方も堪ったものではありません。
飲ませ過ぎては社長の身体が持ちません。
目上に酒をすすめたい場合は「お一つ頂戴いたしとうございます」と先ず盃を乞うてから返盃するするものです。
これが「お流れ頂戴」なんですね。
このとき、盃洗を使われれば「まだまだ壁や隔たりがある人」、飲み口をさりげなく拭いて差し出されれば「今後とことんお付き合いしたい人」の意思表示と捉えられたようです。

お肉の味付けいいなぁ~

⑤「親子水入らず」「夫婦水入らず」という言葉がありますが、これは親子や夫婦の間に盃洗は要らない仲だというところから出来た言葉なのです。

宴もたけなわ、そろそろ〆のお時間です。

本日のお食事を選べるのはうれしいですね。

候補は四鳥に因んで、とりめし(そぼろ茶漬け)、古地鶏ラーメン、オムライス(鶏卵?笑)の順ですが、ご飯の気分でなかったので古地鶏ラーメンにしました。透き通る細縮れ麺がベスト!そして鶏の出汁もお肉も最高でした。

デザートはなしじゃなくて梨。

全員で記念撮影してお開きと相成りました。

お手洗いはこちらです(笑)


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