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1月19日(水)短文詩

2011-01-19 10:37:06 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
1月19日(水)短文詩

10歳違いの兄からカタカナ短文詩の切り抜きを貼り付けたはがきが届いた。そして声を出して読んでみろと添え書きがしてある。そうすれば70数年前がよみがえる筈だという。

詩が誰の作か、いつごろ書かれたものなのかも分からないが、旧仮名遣いの詩を音読してみた。確かに夢多き幼いころに、どこかで出会ったような情景が脳裏に浮かび上がった。短い詩だから全文ご紹介しておこう。

「ムカフ ノ 山 ニ ノボッタラ、 山 ノ ムカフ ハ、 村 ダッタ。 タンボ ノ ツヅク 村ダッタ。ツヅク タンボ ノ ソノ サキハ、ヒロイ ヒロイ ウミ ダッタ。 青イ、青イウミ ダッタ。 小サイ シラホ ガ 二ツ三ツ、青イ ウミニ ウイテ ヰタ。トホクノハウ ニ ウイテ ヰタ。」

子どものころの遊び場の一つに愛宕山があった。そのてっぺんから東を望むと、市街地の外れから田んぼが続いていた。そして田んぼの先に黒松の防風林があり、その向こうは太平洋だった。小さい白帆は見えなかったけれども、上記の詩は幼いころに見た風景と重なり合う。

昭和初年の小学1年生はまずカタカナから習った。1年生の国語読本の冒頭は「サイタ サイタ サクラガ サイタ」だった。そしてこの詩に出てくるような山、村などのやさしい漢字を徐々に覚えていった。この詩は小学校低学年の子どもに読ませるために作られたものであろう。

一つ一つ字を覚えてゆく喜び、当時は少数派だった若い女子(おなご)先生が使っていたオシロイの匂いまでよみがえってきた。最近のことは直ぐ忘れてしまうけれども、むかしのことは良く覚えている。これも老化現象の一つなのかもしれない。


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