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7月26日(火)中国の高速鉄道事故

2011-07-26 10:50:23 | ★①よろず何でも忘備ノ-ト★
7月26日(火)中国の高速鉄道事故

中国は変な国だと改めて思う。23日夜に追突・脱線事故を起こし多数の死傷者を出したばかりの高速鉄道が、事故から1日半しか経っていないのに同じ路線で運転を再開した。事故現場は徐行運転しているものの、日本では到底考えられないことである。

追突して脱線・転落して大破した先頭車両を穴を掘って埋めるという不可解な行動も報道されている。事故原因究明のための手がかりが詰まっているはずの重要な証拠品を埋めるとは、故意に証拠隠滅を図ったと疑われても当然であろう。

事故の被害者への説明や見舞いも行われたのかどうかもはっきりしない。九死に一生を得た乗客の一人が「二度と乗りたくない」と言い、運転を再開した「和諧号」がガラガラだったのは当然である。事故原因の究明も進んでいないのに、中国が運転再開を急いだのはなぜだろう。

威信をかけて急ピッチで建設を進めた高速鉄道網が、今度の事故ぐらいではびくともしないと内外にアピールしたかったのだと思うが、国民は安心して乗るだろうか。日本の新幹線のように追突防止策が何重にも構築され、本当に危険が迫ったら強制的に停車させる安全システム(ATC)がなぜ作動しなかったのかさえ明らかにされていない。

中国当局は落雷のためと説明しているが、仮に落雷でATCが使えなくなったら、付近を走行中の列車はすべて止まる仕組みになっているはずだ。日本のATCとは異なるのかもしれないが、ATCを切って手動で運転していた可能性も指摘されている。もしそうだとすれば完全な人災である。追突したD301号の運転士はおそらく死亡したのだろうから事情を聞く訳には行かないが、そうなるとなおさら先頭車両の埋設が疑わしくなる。

今度の事故は国威発揚が優先され安全が軽視された結果であり、原因究明を曖昧にしたまま今後も高速鉄道の建設を進めるとしたら恐ろしいことだ。

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