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8月15日(日)敗戦の日

2010-08-15 12:45:31 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月15日(日)敗戦の日

日本が連合軍に白旗を掲げ太平洋戦争が終わった日である。65年も前のことだ。今では記憶が薄れその日のことは断片的にしか覚えていない。

真夏の太陽が照りつける暑い日だった。正午に重大放送があるというのでラジオの前で待った。流れてきたのは昭和天皇の「玉音」だった。独特の抑揚で伝えられた内容は、15歳の少年には理解できないところもあったが、戦争が終わったと言うことだけは分かった。

勝つと思っていた戦争に負けた悔しさよりも、これからは空襲に怯える心配がない、灯火管制もなくなると思うと無性に嬉しかったのを覚えている。恥ずかしながら何と単純な少年だったのだろう。その先に待っている食糧難、インフレなどの混乱など考えもしなかった。

軍需工場で働く必要がなくなり再び学校に通いだしたのは何時からだったのか。たぶん9月になってからだったと思う。軍事教練をするために学校に派遣されていた軍人の姿がなくなり、連合軍の命令で剣道と柔道が禁止されて、職を失った武道の先生方が校庭の草むしりなどをしていた風景を思い出す。

焼け残った校舎は窓ガラスが壊れたまま、教室が足りず講堂を三つに仕切って急場を凌いでいた。しかし陸軍士官学校、陸軍幼年学校、海軍兵学校、海軍予科練習生など軍関係の学校からの復学者で生徒数が膨れ上がり、一部は少し離れた別校舎へ分散せざるを得なかった。

敵性語として禁じられていた英語の授業が再開されたのもそのころである。民主主義と言う聞きなれない言葉が大手を振って登場してきた。今思えば昭和20年はまさに天地がひっくり返るような激動の年だった。


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