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12月7日(火)「がんづき」と「おはぎ」

2010-12-07 11:16:15 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
12月7日(火)「がんづき」と「おはぎ」

甘いものは積極的に食べたいとは思わない。食べればおいしいと思うものもあるけれども、買ってまで食べる気がしない。その中で見かけたら買って食べたいと思う甘いものが二つある。

一つは蒸し菓子の一種である「がんづき」である。小麦粉に水と白砂糖か黒砂糖を加えて捏ね、ゴマやクルミを入れて蒸し上げた素朴な蒸し菓子である。今でも1個百円足らずで売っているから、むかしも安いものだったのだろう。子ども時分オヤツに時々出てきた。今食べるとたいして旨いものでもないが、懐かしい味なのである。中でも黒砂糖で味付けし膨らし粉を入れてふわふわに蒸した「黒がんづき」がお気に入りだ。

「がんづき」は仙台地方だけのものだろうか。全国共通の呼び名ではないようだ。似たものを探せば西日本の「ういろう」に近い。でも「ういろう」の原料は米粉が主体だから食感が異なる。

もう一つは「おはぎ」である。それも、そんじょそこらのありふれた「おはぎ」ではない。由緒正しいかどうかは別にして、家内が買ってきたときには手を伸ばしたくなる「おはぎ」がある。それを作っているのは仙台市・秋保地区で「さいち」という小さなスーパーを営んでいる佐藤啓二さんである。

その佐藤さんのことが昨日の朝日新聞「ひと」欄で紹介されていた。片田舎の名もないスーパー経営者が「おはぎ」で全国に紹介されるのは珍しい。その記事によると、問題の「おはぎ」は近所に住むおばあさんに「孫においしいおはぎを食べさせたい」と頼まれて作ったのが始まりだと言う。余分に作ったものを店頭に並べたらたちまち完売。それ以来お客の要望で作り続けているのだそうだ。1個105円の名物おはぎは平日5千個、休日は1万個も売れるヒット商品になった。

佐藤さんは、いくら注目されても店舗を増やすつもりはない。他の惣菜とともに、あくまでも手作りの味を守って行こうとする心意気や良し。


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