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7月9日(土)夏帽子

2011-07-09 11:51:19 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
7月9日(土)夏帽子

朝から蒸し暑い。仙台は熱帯夜にはならなかったようだが、それに近い最低気温だったのではなかろうか。いま午前9時を少し回ったところで室内の気温が28℃まで上がっている。今日の最高気温は31℃を越すそうだ。

まだ7月上旬だから本格的暑さはこれからである。この暑さに徐々にからだを慣らして行かなければならない。それでも近年はクールビズとやらで勤め人も涼しげな服装ができるようになったから、むかしのサラリーマンに比べれば夏を過ごしやすくなった。

世の中が今のように物分りがよくなる前は、男子は高緯度地域の西洋で発達した背広なるお仕着せを夏でも我慢して着ていたのである。もちろん夏向きの風通しがいいものに衣替えはしたが、ワイシャツと襟元を締め付けるネクタイは手放せなかった。

そんな時代、大流行したのがカンカン帽とパナマ帽だった。最盛期は昭和初期から20年代にかけてだったと思う。小生らの親の時代である。

カンカン帽を見たことがない人もいるだろうから簡単に紹介しておこう。天辺が楕円形で平たく、周りに5cm幅ほどのツバがついた硬く編んだ麦わら帽子である。語源は麦稈(ばっかん)の「かん」からきたと言う説と、叩くとカンカンと音がするからだとか言われているが定かでない。洋服・和服を問わず男の夏帽子として用いられた。

この帽子も元をただせばヨーロッパで生まれたものである。イギリスではボートに乗る人の間で流行したのでボーター(boater)と呼ばれ、フランスでもボートの漕ぎ手を意味するカノティエ(kcanotier)という名がついた。漫画サザエさんのお父さんが愛用していたあの帽子である。

一方パナマ帽はイギリス人が熱帯地方の植民地でかぶっていた日よけ帽子で「開拓者の帽子」と呼ばれていたものである。パナマソウの若葉を細く裂いて乾燥したものを編んでつくった。柔軟性に富み網目が美しいので高級品は高価であった。

このごろ若い男子に帽子をかぶることが流行っているが、カンカン帽やパナマ帽は見かけない。レトロでいいと思うのだが現物がないのであろうか。

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