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8月7日(土)立秋ではあるが

2010-08-07 11:29:02 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月7日(土)立秋ではあるが

小鳥に餌をやろうと一歩外へ出たら蝉時雨が降り注いできた。ジー…と切れ目なく続いているのはマツゼミであろうか。これは主として裏の松林から聞こえてくる。その通奏低音を背景に、鼻を摘んで声を出しているようなミンミンゼミ、油が煮えたぎっているようなアブラゼミの声、せわしないツクツクホウシの甲高い鳴き声などが入り混じって頭上に降り注ぎ暑苦しさを掻き立てる。

今日は暦の上では立秋であるが秋風が立つのはまだ先のようである。最終日を迎えた青森ねぶた、2日目の仙台七夕など東北の夏祭りは、いずこも晴天に恵まれて盛り上がった。稲の生育も順調のようである。ただこのままの暑さが続くと米の品質が落ちると心配する農家もある。何ごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」か。

東北の夏祭りと入れ替わるように高校野球の祭典が始まった。この時期ばかりは、さほど野球に関心がない人までがにわか野球ファンになって、郷土を代表する高校球児の応援をする。炎天下の甲子園球場はことのほか暑い。西宮市に住んでいた5年間欠かさず高校野球を観に行ったが、聞きしに勝る猛暑だった。

屋根がある内野席の上段はそれほどでもないが、擂鉢状の球場は下に行くほど熱がこもる。スコアボードの上の旗を揺らす濱風もグラウンドには届かない。今年は例年にも増して炎暑が球児たちを苦しめるだろう。熱中症にならないように気をつけて熱戦を繰り広げて欲しい。

もうすぐお盆の時期でもある。迎え火送り火、祖霊へのお供え物など、昔ながらの行事は曲がりなりにも絶やさないでいるが、両親が生きていた頃に比べればだいぶ手抜きが目立って申し訳なく思っている。お盆が終わるころには今年の猛暑も穏やかになり秋を感じるようになるのだろうか。

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