１１月２６日(金)ギネスビール

１１月２６日(金)ギネスビール



財政が破綻状態になったアイルランドを数年前に訪れたことがある。日本からロンドン・ヒースロー空港まで直行便で飛び、そこでローカル線に乗り継いでアイルランドの首都・ダブリンに着いたのは夜中だった。ダブリンと言えばギネスビールが有名である。大きな醸造所があり、ここで飲んだ本場の生ビールの味が忘れられない。

なんでこんなことを急に思い出したかと言うと、最近ギネスの缶ビールとエビスの缶ビールを半々に混ぜて飲むことにはまっているからだ。ギネスの缶には、きめ細かい泡を作り出すために多孔質のビー玉のようなものが入っている。まずギネスを注いで出来た泡の上に静かにエビスを注ぐと、ギネスの細かい泡が蓋になってガスを封じ込め、最後までおいしく飲めるのである。

この町には二日間滞在したが、近郊を含めるとアイルランド総人口の約３０％に当たる百万人近くが住んでいる。都市の建設は９世紀ごろまで遡る。北欧から侵入したデーン人が最初の町を建設したという。古い町だけに由緒ある建造物も多い。

「ガリバー旅行記」で有名なジョナサン・スウィフトが首席司祭を務めたセント・パトリック大聖堂やクライスト・チャーチ大聖堂の威容に圧倒されたのを覚えている。聖パトリックはアイルランドの守護聖人で、アイルランドのいたるところに立像が安置され尊崇を集めている。

ギネスの話から脱線してしまったが、手つかずの自然を残すアイルランドはもう一度訪れてみたい国の一つである。パブで飲んだアイリッシュ・ウイスキーも旨かった。