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8月27日(土)菅さん退陣

2011-08-27 10:28:31 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月27日(土)菅さん退陣

菅首相は29日に新しい民主党代表が決まった後に辞任することになった。去年6月から1年3ヶ月、これも短命内閣だった。近頃の日本の首相はころころ代わって、外国に覚えてもらうのも覚束ないのではないかと思えるほどである。

菅さんはその任期中にいったい何をしたのだろうか。評価は菅さんの言葉を借りるまでもなく「後世の人々の判断に委ね」るしかないけれども、少なくとも沖縄・普天間基地移転について希望的観測を前面に出し、それが実現不可能であることを悟ると、さっさと政権を投げ出した鳩山前首相に比べれば、その粘り腰は見上げたものであると思う。

菅さん自身「やるべきことはやった。一定の達成感を感じている」と語ったとおり、前任者に比べたらいろいろなことに手をつけた。しかし一方で手を広げすぎて政策の焦点がぼやけたことも否めない。そして熟慮を欠いた軽はずみな発言も目立った。

例えば高齢化社会で福祉の充実を図るためには、消費税率の引き上げが不可欠だという考えを言い出したのは勇気の要ることではあったが、説明不足で国民の反感を買った。

政権後半では、それこそ想定外の大震災に見舞われ、その対応に追われた。「原発に依存しない社会」と言い出したのも福島第一原発のメルトダウンが明らかになった後であり、将来のエネルギー政策の具体的スケジュールも描けないままの退陣となった。

「指導力不足」、「軽はずみ発言」など負のイメージが付きまとった菅政権の後を誰が引き継ぐことになるのか分からないが、誰がなっても大幅赤字財政を初めとする政権を取り巻く環境は変わらず、難しい運営を強いられることは明らかである。

分裂含みの民主党が党代表選びが終わったら果たして挙党一致の党運営、政権構築だできるのだろうか。はなはだ疑問である。

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