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2011年11月21日(月)ブータン国王夫妻

2011-11-21 11:33:01 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
2011年11月21日(月)ブータン国王夫妻

訪日中だったブータンのワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃が昨日関西空港から帰国した。新婚ホヤホヤのお二人は微笑ましく爽やかな印象を訪問先に残して行かれた。国王は日本の着物に似た筒袖で膝までの民族衣装に帯を締め、王妃は裾の長い着物をお召しになっていた。

ヒマラヤ山麓にある東西に長い九州よりやや広い国土の小さな国で、経済的にも小国に過ぎないけれども、若い国王はGNP(国民総生産)よりもGNH(国民総幸福)の追求を目指している。詳細なアンケート調査によれば国民の97%が現在の生活に満足し幸福だと思っているという。

日本を含む西欧型先進国はその国民も含めて経済的に豊かになることばかりに眼を奪われて来たきらいがある。その結果貧富の格差が拡大し不満が渦巻くギシギシした社会になってしまった。人々を結びつける絆、相互扶助の精神といった大切なものまで犠牲にして得るものが、果たして幸福といえるのかどうか。ブータン国王夫妻の訪日はそのことを改めて考える機会を与えてくれた。

ブータンの正式国名はドゥルック・ユルと言う。「竜の国」と言う意味であり、国旗にもその姿が描かれている。震災と津波の被災地・相馬市の小学校を訪問された国王は生徒たちに向かって「皆さんの中に人格という竜がいます。年をとって経験を積むほど竜は大きく強くなります」と語りかけた。その言葉は被災地の子ども達にどのように伝わったのだろうか。おそらく自分の中の竜を大きく強くしようと思ったに違いない。

ブータンと日本との国交は1986年と比較的新しい。それでも国王が最初の訪問国として日本を選んだのは日本が二国間援助の30%以上を占める第一の援助国であり、1964年から92年に亡くなるまでブータン農業の指導に尽力し西岡京治氏の功績が背景にあったのだと思う。西岡氏はダショー( 爵位)を贈られている。

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