振り込め詐欺対策と新聞記事

今日の朝日新聞の天声人語から。
振り込め詐欺の全国被害総額は年間２７６億円にも達しているそうです。これはプロ野球選手の１２球団全員の年俸を足した金額に匹敵するそうです。
神奈川県では、新しい振り込め詐欺対策として、振り込め詐欺にあった当事者に騙されたふりをしてもらい、お金を渡す約束までしてもらいます。そこへ捜査員が踏み込み逮捕するという作戦を実施しているそうです。ウソを持ってウソを制す作戦だと書いてありました。先日、この方法で一件逮捕に成功したそうです。
私はこの記事を読んで、疑問を感じました。振り込め詐欺に対する画期的な捜査方法なのは良く解りますが、警察の手の内を全国紙で明かしてしまって良いのだろうか？犯罪者の警戒心も増長させるし、犯罪者は新たな対抗手段を考え、警察と犯罪者とのイタチゴッコになる場合が多いわけです。
アメリカの警察やＦＢＩでは潜入捜査という捜査方法をよくやるそうです。捜査員がマフィアなどの犯罪組織に仲間のふりをして潜入し内部情報を聞き出し、一気に組織を一網打尽にするという、よくハリウッド映画の設定であるアレです。この潜入捜査に選ばれた捜査員は仲間や家族にも秘密厳守を貫き通します。それを考えると、この記事はあまりに安易なような感じがし疑問が膨らみます。
実際、このような内容のブログを書いている私もその一端だと思いますが。

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