Little harbor

Go from Little harbor to Cape of Good Hope

タブの木の、その丘

2020-02-13 | ひぐらし日記
とある神社の近くにある公園を散策していた昼下がり
公園のタブの木の堂々した姿に魅せられて、森の奥に入って行きました

道は丘の上に続いていて、途中で小さく狭く、道の踏み跡もわずかになっている。

行く先の見当はついているので、そのまま進み、丘の上に出ると趣味の農園や梅が
点在し、向かいにマンションのような建物が建っていて、綺麗な河津桜が満開に
なっている・・・

その桜に見とれていたら、 近くを上品なおばあちゃんが通りかかりました
それで、思わず道を尋ねる私
「すみません、下の公園から上がって来たのですが、ここはどこになりますか ?」
なんという無茶な質問だこと・・・(笑)
すると、そのおばあちゃん・・
「まあ、なんて元気な方なんでしょう、いいですね。お若いのね~」
と・・‥微笑みながら話をはじめられました。 明るく朗らかなお人です

目の前にある建物は老人ホームとの事
自分はそこに住んでいる事、 そして、88歳になっている事、
87歳まで、自分はまだ若いと思っていたけど、 88歳になって、やっと
老人の自覚が出来た事
遠く離れた所に住んでいて夫を亡くし、 家は処分し、老人ホームに移った事
食事は自分で作っている。 散歩は日課にしないと足が弱る
自分は亡き夫の年金で暮らせるからいいけれど、今の若い人達は大変ね~と

明るいおばあちゃんのおしゃべりを聞くのも楽しいものです
立ち話だったので、 近くのベンチに座ってもらって、色々な話を聞きました
すぐに時間は過ぎて、 空気も冷たくなってきたので、
「また、逢えたらお話をしましょうね」と言いながら、お別れしました
来た道と反対側の大きな道を案内してもらい、そこを下りながら振り返ると
おばあちゃんが手を振っています
私も手を振ります
初めて出会った、おばあちゃんなのに、楽しい時間でした
ただの散歩がこんなに穏やかな会話の時間になるなんて・・・
普段とは違う場所を歩くのもいいものです

思わず、亡き母が恋しくなる・・・

子と母と 語りたい頃 母は亡く





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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hennkyoujinn)
2020-02-14 04:18:35
[子と母と 語りたい頃 母は亡く]

この言葉に 身をつまされます
母を亡くしてから
親不孝だった自分を嘆く
いまは毎朝仏壇に水やご飯をあげ
健康をお願いするだけの自分です
返信する
Unknown (littleharbor)
2020-02-14 06:51:03
hennkyoujinn 様 コメントありがとうございます

母と交わした最後の会話は
「お前の婿さんの顔を最近見ないね」
「今は忙しいからよ」でした

本当の事を話さないで良かった・・と思う反面
もっと別な話題で、母を楽しませてあげればよかったと
思う、この頃です
返信する
Unknown (duchsparadise)
2020-02-14 20:14:42
お散歩仲間の方はもう80代前後ですけどね、朗らかな方とお話しすると、「よし、私も頑張るぞ」と思い「いつになったら、お迎えが来るのか、はよう来て欲しい」なんて言われると、どよ~んとした空気になります。

年を重ねるのは誰も一緒、そして、段々出来る事が減って、あの世に行くんだったらせめて「空元気」でいいから、その日まで「からからと笑って」過ごしたいなと思うんですけどね、今朝から気圧のせいで片頭痛でねえ(おっとグチっちゃいました)
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Unknown (littleharbor)
2020-02-14 20:50:34
duchsparadise様 お散歩仲間がいるなんていいですね

私も、また、あのおばあちゃんと逢う事があったら、一緒に
お散歩するのもいいかも・・と思います
ただ、御高齢なので、少しスローペースにしないとダメかもしれません。 88歳って、自分で、想像できませんし
健康である自信もありません(^^ゞ
歳を重ねながら、散歩して、カメラで日々を綴り、それなりに、楽しく過ごせたら、それで充分だと思っています

片頭痛は辛いでしょう ?・・・・気圧が落ち着きますように。
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