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日常に戻る・・転校生の思い出

2019-11-26 | ひぐらし日記
関西への旅で思い出したのは幼い頃の父の転勤の日々

最初は静岡で、住んだ社宅がとても面白い作りだった
幼かったので、ぼんやりとしか覚えてないけれど
玄関があって、部屋や台所があって
階下にまた部屋があって、その横に薪で炊く風呂があった
そのお風呂場は玄関の外から下りて風呂のカマドに行ける
多分斜面に作られた家だったのかもしれない
家の中からも、外からも階下に行ける家
子供心に不思議な家の作りに面白がったのを覚えている

その次の転勤先は奈良
社宅の空きがなくて、しばらく、アパートのような所に2ヶ月位住んで、
やっと住み始めた社宅は水害でほぼ丸ごと流され、
手元に残ったのは布団とランドセルと教科書のみ
夜勤の父の代わりに、それだけ持ち出せた母の事は尊敬に値すると思う

その次は宮崎、ここに転校した時は小学3年生の頃だったかも?
そろそろ自我も芽生え、母を泣かせたほど心配させた事もあったけど
あれは近所の意地悪おばさんのせいだと自分で納得している(笑) 

その後、生まれ故郷に戻った後、 なぜか、私(6年生)だけ父に連れられて
広島に転校する事に、、、母と兄は後から来るから・・・・・と言ったけれど・・・
跡取り娘として育った母には、もう転勤生活は耐えられなかったのかもしれない
まあ、大人の色々な事情があったのだろうと今になれば理解出来るけれど・・

転校先では 6年生の修学旅行前の注意事項説明(女子のみ)がある
その日、その内容がよく理解できなかった私は、走って帰り
男の父にはもっと理解できない質問をする(笑)
その事が、父にはひどく堪えたのかも・・
なんというか今思うに言葉がない(笑)
それが家族をもう一度再生する、その、きっかけになったのかもと思う
修学旅行が終わると、すぐに母の元に帰る事を父は決める

親は子供の事は何にも増して心配してしまうのだと思う
内気だった兄はおとなしい性格だったし、親を心配させる事はなかった
でも内気なせいなのか若くして亡くなってしまう
私が、転校ばかりでも、どうにか楽しくやって来れたのは、
その時々の瞬間を楽しめたおかげなのかな?

今回の旅で帰宅すると、ベランダの花が次々と咲いていた
「おかえりなさい」と言っているような、そのかわいい風情に癒される