以下、Aさん(つーか、青嶋ひろのさん)の記事。
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■コーチにも「ノー」と言える安藤美姫。好調の要因はメンタルの成長とバランス感覚■
グランプリシリーズ2戦目、ロシア杯。腰に負傷を抱えながらも逆転優勝、中国杯に続いて今季2勝目。ポイントトップでGPファイナル進出――。
安藤美姫、強し! そんな評価が高まるなか、バンクーバー五輪後、彼女のソチ五輪までの現役続行宣言に、多くの驚きの声があったことを、思い出してしまう。しかし、彼女の言葉に驚く必要などなかったのだ。2回の五輪を経験しても、今年まだ23歳。安藤美姫はこれからスケーターとしての円熟期に入ろうとしている。
女子シングルの場合、ピークは20歳前後とされ、日本では大学卒業を機に競技から引退する選手も多い。しかし、芸術面でも精神面でもより成長ができる20歳以降にこそ、ピークが来る選手もいるのではないか。
23歳になる安藤美姫は、まさにこれから、そんな年齢にさしかかる。これまでの彼女は、有り余る才能を持ちながら、世界選手権で優勝1回、銅メダル1回。十分立派な成績ではあるが、安藤の場合、もっと上の成績を狙えたし、五輪でもメダルに手が届くはずの選手だった。
なぜ、彼女は真の実力を発揮しきれずにきたのだろう。その理由のひとつは、彼女のメンタル面の不安定さ、バランス感覚にあったと思う。
たとえば少女時代から持っていた高いジャンプ「技術」に加え、ニコライ・モロゾフコーチのもと、滑りで魅了する「表現力」も身に付けた。両方をバランスよく発揮できればよかったが、「ルッツ-ループの3回転-3回転を入れるかどうか悩んで、落ち着かなくなってしまった」「難しいジャンプを跳ばないことに決めたら、やっと『心から滑る』ことに気持ちを注げました」と、両立しない場面が多かった。
スケートを楽しみたい、という余裕と、誰にも負けたくない、と気負うアスリート魂。もちろん、そのどちらも彼女の中にはしっかり根付いているだろう。それが、どちらかに極端に集中してしまう。
「今日の美姫は、リラックスバージョンか、戦闘バージョンか?」こちらはいつも、やきもきしてしまう。安藤美姫はフィギュアスケーターに必要な資質をほぼすべて持っているし、試合の際に必要なものが何かも理解している。それでも、生来の生真面目さゆえ、バランスを取ることができない、そんなスケーターだった。
しかし彼女も、2度の五輪を乗り越え、様々な経験をしてきた。今シーズンは迷いがなく、バランスもいい。
たとえば中国杯で挑んだ、ルッツ-ループの3回転-3回転。「ニコライに『挑戦するのはやめよう』と言われたけれど、はっきり『ノー、跳びます』って答えました。練習での調子もよく、自信もあったから。これは行ける、って自分でわかっていたから、迷いなく決めたんです」
一方ロシア杯では、「今日はコンディションを考えて、自分で跳ばないことを決めました。無理して跳ぶ必要もないジャンプですから」
かつては4回転を「跳ぶ、跳ばない」で試合ごとに迷っていたし、バンクーバー五輪では今季と同じ3回転ルッツ-3回転ループへの迷いが、試合全体の不安定さの要因になってしまった。この迷いを払拭したことで、安定感が出て、表現に心を回す余裕もできている。
さらに、スケートを楽しむことと、競技者として勝ちにこだわることのバランスもとれている。これについても、「楽しみながら、自分の感情を表に出しながら結果を出すにはどうしたらいいかを必死に考えてきた」と彼女は語る。
ヒントとなったのは、このオフに国内・海外問わず多数出演したアイスショーだ。3つのエキシビションナンバーを日替わりで滑り、充実した日々を送った。「試合でも、ショーのようにリラックスして滑って、もっとお客さんに楽しんでもらいたい!」そんな気持ちが日増しに強くなっていったという。
今季はフリープログラム後半のボーナスポイントがつく時間帯に5連続ジャンプを入れるという新たな目標も設定。楽しみながらも、勝負はきっちりする。元々の高いジャンプ能力と、オフシーズンに培ったショーマンシップ、そのバランスが高い次元でとれている。結果、今シーズンのフリーは2試合連続、ほぼノーミスだ。
安藤美姫は、競技者としての欠点だった己の弱さを知り、強くなるためのスキルを少しずつ身につけつつある。ここから先が、本当の充実期。引退するなど、今考えればあまりにもばかばかしい。
体力的なピークを越えた後、芸術性を身につけ、心も成熟してからが華――そんな新しいモデルを、これからの安藤美姫は見せてくれるのではないだろうか。
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つい先日の記事「村上佳奈子は魔性」にで、「真央、真央」「美姫、美姫」と言っていた男性陣(←なぜに男性と限定で書くのか。呆れる)はゴッソリ佳菜子ちゃんのファンになってしまったというようなことを書いていた人が、今度は安藤選手にラブコール記事。
まったくもって、どうしたいんでしょうねえ。
でも、この方の記事にしては、ニフティの浅田選手記事と先日の「魔性」記事に比べて、腹立ち度合いは低いですね。「あまりにもばかばかしい」がちょっと鼻につくけど。あまりにも、って……。
現役続行か引退かはアスリートにとって大変深刻な問題であり、決断は重要なんですけど。
モーグルの上村選手は、続行か引退かゆっくり考えるって言ってますよね。
柔道の鈴木選手も進退を迷って篠原監督にきいて、結局自分で決めるべきだと言われたりしてますよね。
水泳の北島選手だって、五輪二連覇をしてしばらく休んで住まいをかえて、考える期間を置いてから、現役の場に戻ってきました。
まあ、記事はともかく。
安藤選手は昔、バンクーバ五輪で引退と言っていたこともありましたが、まだまだ現役バリバリです。
トリノ五輪のとき、荒川選手は24歳。スルツカヤ選手は27歳。メダリスト3人中、2人がその「体力的なピークを越えた」と言われる年齢でした。
今シーズンは調子良く行けそうかな?と思っていた矢先に腰の怪我で心配ですが、活躍を期待しています。
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■コーチにも「ノー」と言える安藤美姫。好調の要因はメンタルの成長とバランス感覚■
グランプリシリーズ2戦目、ロシア杯。腰に負傷を抱えながらも逆転優勝、中国杯に続いて今季2勝目。ポイントトップでGPファイナル進出――。
安藤美姫、強し! そんな評価が高まるなか、バンクーバー五輪後、彼女のソチ五輪までの現役続行宣言に、多くの驚きの声があったことを、思い出してしまう。しかし、彼女の言葉に驚く必要などなかったのだ。2回の五輪を経験しても、今年まだ23歳。安藤美姫はこれからスケーターとしての円熟期に入ろうとしている。
女子シングルの場合、ピークは20歳前後とされ、日本では大学卒業を機に競技から引退する選手も多い。しかし、芸術面でも精神面でもより成長ができる20歳以降にこそ、ピークが来る選手もいるのではないか。
23歳になる安藤美姫は、まさにこれから、そんな年齢にさしかかる。これまでの彼女は、有り余る才能を持ちながら、世界選手権で優勝1回、銅メダル1回。十分立派な成績ではあるが、安藤の場合、もっと上の成績を狙えたし、五輪でもメダルに手が届くはずの選手だった。
なぜ、彼女は真の実力を発揮しきれずにきたのだろう。その理由のひとつは、彼女のメンタル面の不安定さ、バランス感覚にあったと思う。
たとえば少女時代から持っていた高いジャンプ「技術」に加え、ニコライ・モロゾフコーチのもと、滑りで魅了する「表現力」も身に付けた。両方をバランスよく発揮できればよかったが、「ルッツ-ループの3回転-3回転を入れるかどうか悩んで、落ち着かなくなってしまった」「難しいジャンプを跳ばないことに決めたら、やっと『心から滑る』ことに気持ちを注げました」と、両立しない場面が多かった。
スケートを楽しみたい、という余裕と、誰にも負けたくない、と気負うアスリート魂。もちろん、そのどちらも彼女の中にはしっかり根付いているだろう。それが、どちらかに極端に集中してしまう。
「今日の美姫は、リラックスバージョンか、戦闘バージョンか?」こちらはいつも、やきもきしてしまう。安藤美姫はフィギュアスケーターに必要な資質をほぼすべて持っているし、試合の際に必要なものが何かも理解している。それでも、生来の生真面目さゆえ、バランスを取ることができない、そんなスケーターだった。
しかし彼女も、2度の五輪を乗り越え、様々な経験をしてきた。今シーズンは迷いがなく、バランスもいい。
たとえば中国杯で挑んだ、ルッツ-ループの3回転-3回転。「ニコライに『挑戦するのはやめよう』と言われたけれど、はっきり『ノー、跳びます』って答えました。練習での調子もよく、自信もあったから。これは行ける、って自分でわかっていたから、迷いなく決めたんです」
一方ロシア杯では、「今日はコンディションを考えて、自分で跳ばないことを決めました。無理して跳ぶ必要もないジャンプですから」
かつては4回転を「跳ぶ、跳ばない」で試合ごとに迷っていたし、バンクーバー五輪では今季と同じ3回転ルッツ-3回転ループへの迷いが、試合全体の不安定さの要因になってしまった。この迷いを払拭したことで、安定感が出て、表現に心を回す余裕もできている。
さらに、スケートを楽しむことと、競技者として勝ちにこだわることのバランスもとれている。これについても、「楽しみながら、自分の感情を表に出しながら結果を出すにはどうしたらいいかを必死に考えてきた」と彼女は語る。
ヒントとなったのは、このオフに国内・海外問わず多数出演したアイスショーだ。3つのエキシビションナンバーを日替わりで滑り、充実した日々を送った。「試合でも、ショーのようにリラックスして滑って、もっとお客さんに楽しんでもらいたい!」そんな気持ちが日増しに強くなっていったという。
今季はフリープログラム後半のボーナスポイントがつく時間帯に5連続ジャンプを入れるという新たな目標も設定。楽しみながらも、勝負はきっちりする。元々の高いジャンプ能力と、オフシーズンに培ったショーマンシップ、そのバランスが高い次元でとれている。結果、今シーズンのフリーは2試合連続、ほぼノーミスだ。
安藤美姫は、競技者としての欠点だった己の弱さを知り、強くなるためのスキルを少しずつ身につけつつある。ここから先が、本当の充実期。引退するなど、今考えればあまりにもばかばかしい。
体力的なピークを越えた後、芸術性を身につけ、心も成熟してからが華――そんな新しいモデルを、これからの安藤美姫は見せてくれるのではないだろうか。
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つい先日の記事「村上佳奈子は魔性」にで、「真央、真央」「美姫、美姫」と言っていた男性陣(←なぜに男性と限定で書くのか。呆れる)はゴッソリ佳菜子ちゃんのファンになってしまったというようなことを書いていた人が、今度は安藤選手にラブコール記事。
まったくもって、どうしたいんでしょうねえ。
でも、この方の記事にしては、ニフティの浅田選手記事と先日の「魔性」記事に比べて、腹立ち度合いは低いですね。「あまりにもばかばかしい」がちょっと鼻につくけど。あまりにも、って……。
現役続行か引退かはアスリートにとって大変深刻な問題であり、決断は重要なんですけど。
モーグルの上村選手は、続行か引退かゆっくり考えるって言ってますよね。
柔道の鈴木選手も進退を迷って篠原監督にきいて、結局自分で決めるべきだと言われたりしてますよね。
水泳の北島選手だって、五輪二連覇をしてしばらく休んで住まいをかえて、考える期間を置いてから、現役の場に戻ってきました。
まあ、記事はともかく。
安藤選手は昔、バンクーバ五輪で引退と言っていたこともありましたが、まだまだ現役バリバリです。
トリノ五輪のとき、荒川選手は24歳。スルツカヤ選手は27歳。メダリスト3人中、2人がその「体力的なピークを越えた」と言われる年齢でした。
今シーズンは調子良く行けそうかな?と思っていた矢先に腰の怪我で心配ですが、活躍を期待しています。