新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

外来種は排除すべきなのかを問う「なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか」

2018年11月15日 | 新刊書
なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか
トマス,クリス・D.【著】〈Thomas,Chris D.〉/上原 ゆうこ【訳】


災害や開発で多くの希少な生物の種が失われていますが
グローバリゼーションとともに、これまでみかけなかった生物たちが
わたしたちの国を訪れています。
在来種の生存を脅かすものとして外来生物は嫌われていますが
同時に、種の多様性を広げる可能性もあります。
最近話題の移民問題を含めて、外来種の問題は、
わたしたちの「外国人嫌い」を見直すきっかけになるかもしれません




価格 ¥2,592(本体¥2,400)
原書房(2018/11発売)
サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
商品コード 9784562055937
NDC分類 468
Cコード C0098

内容説明
外来生物から生まれる新たな進化の時代。「世界の大部分の地域で生物多様性が増し、新たな種が形成される速度はおそらく地球史上最高のレベルに達している。自然は人間の時代に驚くほどうまく対処している」外来生物の排除に生態学の立場から異を唱えた話題の書。

目次
第1部 絶滅時代?(序文 勝者と敗者;チャンスを生かす)
第2部 4つの変化(大型哺乳類の減少;人間が変えた生息環境;気候変動と生物の移動;加速する移動)
第3部 大進化(世界を受け継ぐもの;急速な進化;生物のグローバル化;雑種の形成)
第4部 新たな世界(人類も自然の一部;新しい自然保護のかたち;おわりに 100万年後の世界)

著者等紹介
トマス,クリス・D.[トマス,クリスD.] [Thomas,Chris D.]
1959年生まれ。英国ヨーク大学の生態学者・進化生物学者。英国学士院の特別会員。ロンドン動物学会のサイエンティフィック・メダル、イギリス生代学会の会長メダル、保全生物学の分野と気候変動に関する研究でマーシュ・アワードを受賞した。『なぜわれわれは外来生物を受け入れる必要があるのか』は初めての著書である

上原ゆうこ[ウエハラユウコ]
神戸大学農学部卒業。農業関係の研究員を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報
進化生物学の大家が世界をめぐって見えた、生物多様性の「真実」。現代は人間による生物絶滅時代だといわれる。一方で人間社会から利益を得て、おどろくほど多くの新しい種が生まれ、適応している。外来種や雑種もそのひとつだ。進化生物学の大家が世界をめぐって見えた、生物多様性の「真実」。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿