新刊の森

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トランプ大統領のアメリカを理解するために。「パラノイドの帝国」

2018年11月15日 | 新刊書
パラノイドの帝国
著者 : 巽孝之


正常とは思えないトランプ大統領のアメリカですが
本書はその背後にあるアメリカの病理を探りながら
文学の世界との結びつきを探るもののようです。
今、わたしたちにも強い影響を与えつつある
「狂った」アメリカを理解するためにも
読みたい本の一冊。



発売日:2018/11/10
出版社: 大修館書店
サイズ:20cm/244p
利用対象:一般
ISBN:978-4-469-24620-9

内容説明
「反知性主義」と並ぶアメリカ理解の鍵は“陰謀論”。最悪の危機から最良の芸術が生まれる!

目次
序章 パラノイド・ナラティヴの精神史―ホフスタッターから始まる
第1章 愚行のパラドックス―テイラー、ゴールドウォーター、トランプ
第2章 感電するほどの墓碑銘を―メルヴィル、ブラッドベリ、ヘミングウェイ
第3章 宇宙アパッチ族―ニール・ブロムカンプ『第9地区』論
第4章 空から死神が降ってくる―ラヴクラフト、アンダーソン、村上春樹
第5章 惑星思考のスラップスティック―オールディス、筒井康隆、シェリー・ジャクソン
第6章 都市は準宝石の螺旋のように―サミュエル・ディレイニー『ダールグレン』論
第7章 モンローは誘惑する―トルーマン、ケネディ、ボラーニョ
第8章 災害狂時代―トウェイン、バラード、ロビンスン
終章 内乱の予感―エル=アッカド、ウィンズロウ、エリクソン

著者等紹介
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年東京生まれ。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.、1987)。慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学思想史・批評理論専攻



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