先ほどまで放送されていたNHKBSプレミアムの
アニメ『へうげもの』
羽柴秀吉との戦いに敗れ、逃避行にはいった明智光秀。僅かに残った家臣と
「ずいき」(漢字で書くと“芋茎”、芋の茎を干して縄状にしたもので保存食)
のみそ汁で腹ごしらえをするのですが、あまりに花がないことを不憫に思った光秀自らが桔梗の花を摘んでみそ汁に浮かべ、それに
「数寄」
を感じる光秀。
そこへかつて信長の命で焼き討ちを行った延暦寺から
「匿いたい」
と使いがくるのですが…。
というストーリー展開でした。
一方の主人公、古田佐助はというと明智家の家臣、明智秀満が籠城する坂本城で光秀のコレクションである名物(茶器の名器)の鑑定を任されるのですが、かつての佐助なら狂喜しそうな大名物の数々にも全然心が動かなくなっていました。
自らの名物収拾が仕えた織田信長への憧れからくるものであり、その目標を失い、しかも自らの武人としての有り様に限界を感じるに至り、すっかり名物への関心を失ってしまっていたのです。
その代わりに関心を持ったのが光秀所蔵の縄文土器だったのですが、かつて一悶着があった明智秀満の会心の一撃がとんでもない事態を引き起こしてしまうのでした。
詳しくはネタバレになるので書きませんが、今回のへうげものも大変良かったです。
しかし、すっかり数寄者としての目標を失ってしまった佐助が今後いかに
『古田織部』
になっていくのか非常に気になります。今後の展開が楽しみです。