さわだ和代

写真付きで活動報告・日々のできごとやおもいを綴ります。

台風21号災害復旧工事始まる

2017-12-03 22:06:33 | 日々の活動
今日の夕方四時から大沢山荘で台風21号復旧について、大沢町の方対象に岸和田土木事務所、岸和田市の説明会がありました。

土砂崩れの原因は平年の10月の総雨量の4倍の雨が一日に降ったことと、10月22日までの1週間ずっと雨が降り続いた事によるものという説明がありました。

復旧工事は大がかりで日本建設連合と大阪府が協定をし、以前和歌山と奈良の土砂崩れの復旧工事の経験のある鴻池組が選定されました。

主に牛滝川の土砂を取り除き川の流れの確保と府道牛滝山貝塚線の復旧の工事作業の工程について説明がありました。

復旧予算としては国からの災害復旧予算がつきました。

まず、谷を埋めたてた盛り土の部分が滑り落ちて来ないように仮設柵を設ける。これは作業員の安全確保のため無人リモコン操作での設置になるそうです。その後作業員が入って鉄柵をたて、排水のためのパイプを設置する。ここまでが年内の作業になる予定。

現在も堰きとめられた川の水をポンプ10本で汲み出しているが、工事に入る前にパイプを埋め込み自然に水を流していく事になるとのこと。

同時に通行止になっている部分の府道の仮設復旧をし、ダンプを下大沢から上下に振り分けて土砂をトンボ池公園に運搬する。最高時ダンプ100台になる。
土砂の量は58000㎥ダンプ一台が5㎥だから11600台分ということです。

下水処理場が水没してしまいましたが、道路内のタンクは無事でマンホールにためたものを1日8回午前7時から夜中午前1時まで18時間バキュームカーで吸引し、処理場まで運搬しているとのこと。

上水は道路の上に仮設ホース2本で吸水しています。

とにかく途方も無いほどの時間と労力を必要とする工事です。府、市の職員が一丸すとなって頑張ってくれています。

川の流れは取水時期の5月までには元に戻し、道路開通は10月が1つの目処となります。

住民の皆さんにとっては、まだまだ不便な生活が続きます。
生業が断たれ、住めなくなった家もあり、その怒りをぶつける所がない。説明に来られた職員にぶつけていました。

復旧工事が始まるという喜びと複雑に入り混じっていました。
原因となった谷に1日100台のダンプが入り、盛り土された時期は平成24年から27年。その頃は規制する法律も条例もなかった。
条例がないから危険とわかっていても指導も強制力もなかったとのこと。

いよやかのキャンプ場の上あたりにもハゲ山と化した斜面があります。昨年防災ヘリコプターに乗車させてもらい発見しました。
ソーラー発電をするというが放置したまま。
森林の伐採は許可が不要との事。建築指導課に昨年問い合わせて以来ずっと気になっています。

大沢住民の皆さんは、今後安心して住めない!と声が上がりました。
行政任せにしていたら自分たちの生活が守れないということですね。

どう考えても不条理ですよね。

3000㎥埋め立てる時、府への届出と許可と住民説明会が必要となった土砂条例は平成27年7月施行