象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

JPOPアイドル崩壊の連鎖とジャニーズの泥舟

2023年06月13日 03時28分14秒 | 芸能&三面記事

 英国の国営メディアBBCは、ジャニーズ事務所の性加害問題を”JPOPの捕食者”と表現した。
 この捕食者という言葉がジャニー喜多川個人を指すのか?彼を引き継いだジャニーズ事務所を指すのか?それとも、ジャニーズに属するタレント群とその組織を指すのか?
 捕食者がジャニー喜多川だけなら、物事は単純だ。時代を遡り、このワンマン捕食者を法で処罰すればいい。ジャニーズ事務所を指すのなら、ジャニーズを潰せばいい。
 だが、捕食者がジャニーズというアイドル文化そのものを指すのなら、アイドルという昭和の娯楽を支えてきたお茶の間文化を死滅させるしかない。
 そう我ら庶民は、性加害の犠牲になった多くのジャニーズタレント同等に、こうしたアイドル文化に捕食され続けてたのかもしれない。
 そして今、そのジャニーズが、いやJPOPアイドルの文化が崩壊の危機に立たされている。


性的捕食者

 日本外国特派員協会で会見をした元ジャニーズJrで歌手のカウアン・オカモトを始め、週刊文春には10人以上の元所属タレントらが証言した他、元「忍者」の志賀泰伸も”30回から40回くらいは性的虐待があった”と被害を訴えた。
 彼は、90年代には数々のジャニーズ告発本を出し、今年3月に放送されたBBC放送のドキュメンタリーにも登場した。「ゲンダイ」では東山紀之について”ジャニーさんの側近中の側近の1人で、常にその意向に沿って<邪魔>を排除し、副社長だったメリー喜多川さんには従順な召し使いであり続けた、(どちらかというと)加害者側だ”と糾弾した他、被害者の数を”単純計算しても2500人以上”とぶちまけた。
 そして、問題となったのが5/14の事務所の公式見解である。藤島ジュリー景子社長は(叔父の性加害について)”知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした”と回答。
 つまり、この一言こそがジャニーズ崩壊の引き金になりそうな勢いである(日刊サイゾー)。

 事実、今年に入り、すでに事務所を去ったV6の三宅健、ジャニーズJrのIMPACTorsの7人全員、King&Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、そして9/30に退所予定の岸優太に、8/30の退所を発表したキスマイの北川。
 ネット上には”タイミングが良かった”とか”辞めジャニに幸あれ”なんて、笑えないエールを送るファンも少なくない。
 ”ジャニーズのタレントというだけでネガティブに見られ、事務所は沈みゆく<泥舟>と見る向きが増えている。言葉は悪いが今なら<逃げ得>という・・・雰囲気が漂い始めている”と芸能関係者の間では囁かれている。
 一方では”ジャニーズは年商1000億円とも言われる巨大企業。性加害問題は致命傷だが、そう簡単に潰れないし、周囲だって潰さない。(ジャニーズの看板に)しがみついた方が得なタレントが多いんじゃないの”という声もある(日刊ゲンダイ)。

 因みに、私には名前すら知らないアイドルばかりである。
 JPOPアイドルなんて所詮は”スラムの肥溜め”という偏狭な認識しか持ち得ない私は、ジャニーズが壊滅しようが、JPOPアイドルが絶滅しようが、どうでもいい事である。
 が、今回の性加害問題を犯罪として捉え、国民による審判を下すべきだろう。
 一方で、”性加害と言うんであれば俺らだって被害者だ”と性の玩具にされながらも、業界に支持され、芸能界で一応の成功を収めた、ごく一部のジャニーズタレントらの反発の叫びも聞こえそうだ。
 が、私たち(かつてはアイドルに憧れた)大衆が知りたいのは、闇に埋もれた腐った部分である。つまり、魚もヘビもそして人間も組織も、全ては頭から腐っていく。

 そういう意味では、性加害の犠牲になっただけで日の目を浴びる事のなかったタレントらは、暴露本をどんどん出版し、ここぞとばかりに印税を稼ぎ出し、裁判でジャニーズ事務所とその看板スターらを追い詰めるべきだろう。
 逆風が吹き始めた途端に退所するタレントらに、世間がどう反応するかは微妙だが、彼らに待ってるのは性加害よりも残酷な世界であろうか。 
 言い方は悪いが、アイドルという肥溜め?的な人種は光を浴びようが浴びまいが、腐敗臭を撒き散らす”泥舟”に乗ったまま沈んでいく。
 私が彼らを”スラム”(slum)と呼ぶのは、彼らの無知さや無学さに腹を立ててるのかもしれない。ジャニースの創始者であった故ジャニー喜多川も、そんなスラムな種を性的に捕食し、まんまとボロ稼ぎしていたのである。
 

ジャニーズの起源

 ”ジャニーズ”とは、喜多川自身が1962年に結成させた野球チームのメンバーから選抜した、4名の少年(中学生)による最初のグループ名である。
 雨で野球の練習ができなくなり、彼らを映画館に連れて行った所、映画「ウェストサイド物語」に一同感動し、エンタメ業界に30になったばかりの喜多川は光を見出す。
 父は真言宗米国別院の僧侶で、日米の二重国籍を持つ喜多川だったが、幼少の頃に一家は日本に移住するも、すぐに母親をなくしたせいか、性的錯誤な面があったらしい。
 事実、ジャニーズを創業した当初も、所属する少年への猥褻行為を巡り裁判となる。が、当時は同性愛へのタブー視と重なり、真剣に捉えられる事なく問題にならなかった。
 以下、ウィキを参考に簡単にまとめます。

 ジャニーズの黎明期は、1967年デビューのフォーリーブスや1971年デビューの郷ひろみらに始まる。一躍トップアイドルに上り詰めた郷ひろみだが、1975年、喜多川からの過度な寵愛に反発し、ジャニーズを退所。フォーリーブスも1978年に解散した。
 芸能界を凌駕し始めたのは1980年代からで、「たのきんトリオ」や「少年隊」などの3人組アイドルをデビューさせ、人気を博すも、グループ活動としては僅か数年であった。87年には、7人組の「光GENJI」をデビューさせ、現在の男性アイドルグループの基礎を作るも、これも8年という比較的短命で終わる。
 
 これらの反省から、90年代にはライブだけでなくバラエティーでも活躍できる持続性あるグループとしてSMAPを送り込み、大きな成功を勝ち得る。その後も、TOKIO、v6、関西系のKinKi Kids、アイドルの王道的存在に君臨した嵐などが次々とデビューし、着実に成功を収めていく。
 ジャニーズが絶頂を迎えつつあった1999年、「週刊文春」は”ジャニー喜多川がスカウトした未成年男子に対し、性器を弄んだり、肛門性交するなどの虐待をしていた”と報じた。
 喜多川とジャニーズ側は、週刊文春の記事が名誉毀損であるとして民事訴訟を起こし、2000年代初頭には裁判が続いたが、”名誉毀損には当たらない”との最高裁判決が確定した。
 一方で、”ジャニー喜多川による少年への性虐待の事実はあった”という証言の真実性が裁判で認定されたが、詳細に解説される事はなく、大半のメディアはジャニーズに忖度して報道せず、社会的な問題になる事はなかった。
 結果、ジャニー喜多川は社会的に弾劾される事なく、逆に”国の宝”として崇められ続ける存在になる。
 以降、従来のジャニーズのように、男性アイドルグループを次々と送り出しては脚光を浴びる存在に君臨していく。
 

最後に〜ジャニーズの黒い伝統

 「21世紀のアイドルモデル」でも書いたが、人気グループとは言え、実態はクズ肉の寄せ集めに近い。そんな世界から何とか抜け出そうと、売れる為なら性の奉仕だって厭わない。
 故に、”そんな世界だとは知らなかった”とは、皮肉にも聞こえる。しかし、そんな世界こそが、彼らが夢にまで見た芸能界でもある。
 光が当たる所には影ができる様に、輝かしい世界は全てに裏がある。つまり、”知らなかった”では、生き残れない世界なのだ。

 因みに、アイドル(idol)とは偶像という意味だが、理想という意味を持つイデアル(ideal)とは大きく異なる。 
 アイドルが庶民の偶像である事を考えると、貧困層の夢という意味では、スラム(slum)と同義とも言える。但し、スラムダンクのスラムは”slam”で”叩きつける”という意味だが、”叩かれる”のは常に貧困層の民である。
 つまり、アイドルを考察するにスラムと仮定した方が辻褄が合う。今回の悲劇も”スラムと性錯誤”という単純な視点で眺めると、起こるべくして起きた事かもしれない。

 報道や情報番組のメインキャスターに東山や櫻井などの所属タレントを起用するなど、後々性加害を暴露されるのを見越したジャニーズの狡猾な策略とも言えるが、悲しいかな視聴率欲しさにTV局やメディアが自ら撒いた地雷でもある。
 ”バカに危機感はない”の典型な騒ぎにはなったが、被食者も被食者で(性加害を)”知っててたとしてもジャニーズに入っていた”かもしれない。
 つまり、眩いばかりのジャニーズの威光と目を背けたくなる程のスラムの悲しさが交わった結果、創業時の1964年から続いていた捕食者による性加害が、ジャニーズの伝統として受け継がれてきたとしたら・・

 ただ、こうした黒い伝統が伝説となり、やがては風化し、忘れ去られるのだろうか?
 噂によると、東山は新人タレントの前で、自分のイチ○ツをテーブルの皿に置き、”俺のソーセージを食える奴はいるか”と言い放ったらしい。
 もし私に正義の牙があったら、その牙で東山のイチ○ツを噛みちぎり、リーダーにのし上がるであろうか?それとも、従順な被食者を演じ続け、頂点に上り詰めるのか?いや、犠牲者のまま暴露本でがっぽと稼ぐか?

 被食者が捕食者に君臨する為には、かつての被害者は新たなる加害者になる必要がある。そうやって21世紀のアイドルモデルは形作られ、メディアと大衆により守られていく。
 結局、ジャニーズもJPOPアイドルも絶滅と淘汰という泥舟に揺られながら新たなモデルを模索する。
 そんな肥溜めみたいな世界に彼らは棲みついてるのだ。それこそが本当の悲劇(犠牲)なのかもしれない。



6 コメント

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少し言い過ぎ (HooRoo)
2023-06-13 11:05:19
スラムや泥舟は許すとして
肥溜めやクズ肉はアンマリよ

アイドルの無知には嫌気が刺すけど
スラムから抜け出そうと思って
頑張った結果
性の奴隷となり
再びスラムの世界に舞い戻る

貧困層の民が支えてきた芸能界も
結局はその貧しさからは抜けられない
結果として
クズ肉や肥溜めのような世界に舞い戻るわけだけど
表現としてはキツ過ぎるかも

でもこれだけ叩いても
芸能界の泥舟はなくならないの
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Hooさん (象が転んだ)
2023-06-13 13:29:44
ま、これだけ言ってもメディアは動かんでしょうね。
アイドル文化とメディアとテレビ局は”持ちつ持たれつ”ですから。
しかし、視聴率稼ぐ為にとは言え、犯罪は犯罪ですから
この際、徹底的に膿を出した方が新たなアイドル文化の構築にとっては、プラスになると思います。

勿論、アイドル文化を支えてきた我ら大衆にも責任はあるんでしょうが、その大衆が審判を下す時でしょうか。
貴重なご指摘どうもです。
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Unknown (1948219suisen)
2023-06-13 15:00:01
う〜ん、見た目可愛くて清純に見えるアイドルの汚い面を教えてもらいました。

これからは色眼鏡で見てしまいそうです。

そう言えば、昔から芸能に従事する人たちは河原乞食と蔑まれていましたね。

それにしても、性癖とはいえ、ジャニー喜多川はそんなに男が好きだったのでしょうか?女の子には興味がなかったのでしょうか?

東山紀之も、そういう趣味があったのでしょうか?

わからんものですね。
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ビコさん (象が転んだ)
2023-06-13 16:58:03
大体において
見た目がいいのはスラム系が多いんですよ。
奇怪な自殺が多いのも複雑な家庭環境がそうさせるのでしょう。
神様は貧しさの代わりに見た目を提供する。が、その見た目は急速に劣化する。
ジャニー喜多川が少年ばかりをターゲットにしたのも、そういうのを理解してたからでしょうね。

そういう意味では世の中よくできてますが、
ブログも同じで、表層の見た目に我ら大衆は簡単に騙される。
私も騙されなくなったのは30歳前後の頃からですが、今は見た目で育ちが大体判るようになりました。
ジャニーズなんか、パチンコ屋のチラシみたいで、顔や性格の作りが粗いというか雑なんですよね。
そうしてみると、人間観察って楽しいですよ。

コメントいつも有り難うです。
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スラムは見かけるによる (腹打て)
2023-06-13 21:37:13
で論文が書けそうだ。
男も女も爽やかなイメージってのが一番怪しい。
清純派ってのも裏を返せば、貧しさや卑しさを隠す為の生存本能と思えば理解できる。
貧困層の民がそうやって生き延びてきたように、ジャニーズやJPOPアイドルも生き延びてきた。
性加害の本質がスラムっていうジャニーズの縮図は、これからも変わらないだろうな。 
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腹打てサン (象が転んだ)
2023-06-14 07:56:53
おはようございます。
このテーマで記事書きたくなりました(笑)。

アイドルの本質が貧困と無学にあるのは、世界どこでも同じだとは思うんですが、日本の場合、マンガのキャラもアイドルになり得るので、ジャニーズやJPOPが消滅しても、アイドル文化が死滅する事はないでしょうか。

一方で、メディアも少しずつ腰を上げつつありますが、どうなる事やら・・・
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