象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

法事(法要)って必要なの?(20/6/18更新)〜葬儀ビジネスはどうも好きになれない〜

2019年08月05日 06時08分21秒 | 読書

 日本は仏さまの国である。

 私の田舎でも、毎年このお盆の時期になると、お坊さんがお教を詠みに来たもんだ。
 というのも、護持会や火災保険料として、地元のお寺に年間で24000円ほど払ってるかららしい。 
 しかし、昨年から年会費を払わなくなったら、お坊さんが来る事もなくなった。お陰でお坊さんの愚痴もワガママも聞く事がなくなり、お盆のストレスから開放された。 


お坊さんて必要なの?

 私のお袋は、よく学校の先生の事を”坊さんの”教詠み”と下卑したもんだ。つまり、偉く見えるが馬鹿でも出来るという事か(笑)。
 それでも昔のお坊さんはそんな自分の”立ち位置”をよく踏まえてたから、礼儀がよく、物静かで腰も低かった。
 決して長くはないお教を詠み終えると、申し訳なさそうに、殆ど何も言葉を交さず、頭を垂れて静かに去っていく。子供の頃は、その後ろ姿に好印象を持ったものだ。

 しかし、そのお坊さんが若いのに代わり、急に生意気になった。お教を読むだけなのに、長々とお座敷に居座る様になった。愚痴を延々とほざき、人の悪口を並べ、なかなか帰ろうとしない。
 それでいて、威張りくさった態度を仄めかす。それ以上に、お教を詠む時のウザいジャレ声が好きになれない。

 昨年、お袋が入院し、家にいなくなってから、ここぞとばかりあの生意気なお坊さんをシャットアウトした。
 結果は正解だった。邪魔者が一人いないだけで、こんなにもストレスから開放されるのか。今まで、あの生意気な坊さんと顔を合わせるだけで、鬱になったもんだ。邪魔者が来なくなった事で、神様が微笑んでる様にも思えた。

 
葬式にお坊さんは要らない?

 「葬式にお坊さんは要らない〜日本の葬式はなぜ世界で一番高いのか?という本を偶然にも目にした。
 レヴューはイマイチだが、”拡大する直葬、観光化する寺院、イオンの葬儀ビジネスなど、現代の日本に僧侶は必要なのだろうか?”を問う、興味深い内容だ。

 ヤッパリだと思った。
 中世ヨーロッパには庶民を苦しめた、悪名高い”教会十分の一税”というのがあった。農民は教会に、生産した1/10の農作物を収める習慣があった。以後、租税としてヨーロッパ全体に広く賦課されようになる。つまり、教会は封建領主として、庶民の上に堂々と君臨してたのだ。
 そして今でも、この悪しき年間24000円の”十分の一税”はしぶとく、”仏の国”日本でも生き続けてるのだ。でも田舎へ行くほど、お坊さんの地位は高く根強い。
 勿論、下手な新興宗教にのめり込むよりもずっと安く付くが。気持のいいものではない。

 ブロ友の記事に、”亡兄の七回忌には行くのを止めようと思う”とあった。元々、法事(法要)という鬱陶しい存在に疑問を持ってた私は、以下の様にコメントした。
 ”都心部では、3回忌まで纏めてやる所もある。私の亡兄の7回忌も親戚を呼ぶのが面倒臭く、お袋を説得し、それ以降はやめた”と。

 失礼を覚悟で書いたが、ブロ友も同じ様な経験をしてて、少しビックリした。義母の7回忌は赤字になるので止めたという。全く同じ事を考える人がいるもんだ。世間は広いようで狭い。

 私の場合、単に親戚を呼ぶのが嫌で、鬱になるからだ。勿論、死んだ人間からすれば、たまには親戚中集まり、親睦もいいじゃないかって言い分だろうが。どうも私はそういう気にはなれない。修行が足りないのだろうか?

 
冠婚葬祭大国の日本

 そこで、法事(法要)について調べると、1、3、7、13、17、23、27、33、37、43、50回、100回忌まであるんですな。まさに日本は冠婚葬祭大国、お坊さん大儲かり!どうりで大きく豪華な寺院が聳え立つ訳だ。アグネスの豪邸が見窄らしく見えますな。

 ”日本の葬式が世界で一番高く付く”のも肯ける。東京オリンピックも3兆円から4兆円掛かるとされるが。日本人はお祭りというだけで浮かれ大騒ぎし、お金をドブ水の様に浪費する。”お祭りの恥はかき捨て”なのだ。
 法事も金が掛かりすぎるオリンピックと同じで、本当に必要なのだろうか?こう言うと、仏の国の日本人である私は、非国民だと言われそうだが、偽りのない本音でもある。

 人は歳を取ると仕事もなくなり、暇になり体力も衰える。夢も楽しみもなくなり、冠婚葬祭だけが、唯一の心の拠り所となる。葬儀ビジネスは、そういった高齢者の弱点を巧みに突く。善意は何時の世もお金にビジネスになる。
 寄付メールや詐欺メールも腹が立つが、葬儀や法事をビジネスとして娯楽として、大きく繁栄させようとする闇業者?も好きにはなれない。
 決して、全てのお坊さんが嫌いな訳じゃないが。
 
 だから、法事はどうも好きになれない。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
坊主丸儲け (kouunh)
2019-08-05 08:48:23
宗教ビジネスの胡坐に乗っかり
馬鹿糞エロ坊主が世に蔓延るものです。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
信長の比叡山延暦寺焼き討ちと迄はいかないが、時々、大喝を入れる必要はありますね。
こんな俗俗しい物言いをする僕なんかが、
「へんじょうこんごう言うな」と、寺でこっ酷くビシバシシバキ倒されるんだろうけど…
kouunhさんへ (lemonwater2017)
2019-08-05 13:25:19
そういう意味では、織田信長はやはり偉いですね。私の場合、「坊主憎けりゃ声までわざとらしい」ですか(笑)。

確かに立派過ぎるお寺を見ると腹立ちますね。昨年、近くのオンボロお寺の修復に、1軒辺り15000円の出費を義務付けられました。織田信長がいたら、そんな金あるくらいなら、焼き払えって叫ぶでしょうに。

コメントを投稿