象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

独裁者系バカほど人を殺す〜バカほど出世する”その4”

2019年03月16日 03時28分25秒 | 戦争・歴史ドキュメント

 昨日の、”バカほど出世する、その3”では哲学的見地からバカを検証しましたが。”バカほど知能を排除したがる”という事が判っただけでも、このブログを立てて正解だったと思います。
 そこで今日は、独裁者とバカとの密接な関係について述べようかなと。 

無謀な大虐殺と無能な独裁者と

 因みに、”世界で最も多くの人間を殺した独裁者TOP10”です。GIZMODOより、2015年版ですが、10位から紹介です。

 第10位、ヤクブ・コウォン(ナイジェリア)110万人。第9位、メンギスツ・マリアム(エチオピア)150万人。エチオピア人民民主共和国の初代大統領で、彼の軍事独裁(1974〜91)は数十万の反対派を虐殺、戦争や飢餓の拡大など国内から100万人の難民を出した。
 第8位、金日成(北朝鮮)160万人。第二次大戦後は旧ソ連の支持の下、北朝鮮を建国するも朝鮮戦争では民衆に対し虐殺•粛清を行った。

 第7位、ポル・ポト(カンボジア)170万人。カンボジア共産党書記長。総人口800万足らずのこの小国で、実際には200万から300万の人が虐殺され、正確な死者数は今もわからない。
 革命の時代と言われた20世紀でもこれほど高い比率で虐殺が行われた例はどこにもない。この前代未聞の大量虐殺は僅か4年で達成され、インテリ層に至っては実に6割以上が殺された。知名度ではスターリン以上ですかな。
 第6位、エンヴェル・パシャ(トルコ)250万人。青年トルコ人革命の指導者で、一説では200万人ものアルメニア人がトルコ軍によって虐殺された。

 第5位、東条英機(日本)500万人。太平洋戦争へと日本を導いた戦争指導者で、虐殺というよりも作戦指導の失敗による”自国兵の虐殺”との事。18年版では伏せられてますが、一応載せました。
 第4位、レオポルド2世(ベルギー)1500万人。レオポルド2世治下の20数年間で犠牲となったコンゴ人は当時の人口の約半分の1000万人にのぼる。
 第3位、アドルフ・ヒトラー(ドイツ)1700万人。もう言うまでもないですが、ナチスによるホロコーストで犠牲となったユダヤ人は600万人以上、最多で1100万人を超える。

 第2位、ヨシフ・スターリン(旧ソ連)2300万人。20世紀は悪名高き独裁者が数多く現れた時代の中でも、異常なまでの殺戮に明け暮れた独裁者がいた。スターリンこそはヒトラー以上の狂気を持ち、ヒトラーの悪業と比べても何ら見劣りしないばかりか、その殺戮の数ではヒトラーをはるかに上回る。彼こそが20世紀最大の狂気の殺戮者と言っていい。
 そして注目の第1位は、毛沢東(中国)の7800万人です。おえ〜、日本でも超有名な中国の革命家ですが、毛沢東に関しては中学校の時に文化祭で紹介した程ですが。以下、別枠で紹介です。

 全く数字だけ見ても呆れますね。まるで無能やバカほど独裁者に君臨し、殺し放題の事をやるんですかな。
 因みに番外編では、トルーマン(米)の42万人と李承晩(韓)の120万人(18年版では8位にランクイン)も。
 特に大韓民国の建国者であり、反日で韓国の英雄でもある李承晩に関しては、朝鮮戦争時代に自国民を大量虐殺した事が明らかになってます。 
 それに比べたら、”戦争ブログ”で紹介してる、カーチス・ルメイ牟田口中将オッペンハイマーなんて、殺害の数から見ればですが、少ないですかね。殺戮に少ないという言い方もないんでしょうが。

毛沢東の大失策

 因みに毛沢東の大虐殺に関しては、正直いって意外でした。文化大革命の犠牲になった3000万人という都市伝説”は、薄々知ってはいたんですが。
 まず毛沢東が実施した、農業と工業の大増産政策ですが、結果は中国経済の大混乱と推計5000万人の餓死者を出す大失敗終る。僅か数年間で貧窮した中国の経済を、アメリカやイギリスのレベルに上げるのを夢見ての事だったんですが。

 この政策では、伝染病を媒介するハエ•カ•ネズミと農作物を食い荒らすスズメの大量捕獲作戦が展開され、3日間で40万羽のスズメを駆除したが。スズメの駆除はかえってハエやカやイナゴなどの害虫の大量発生を招き、農業生産は大打撃を被り、大量の餓死者を出した。
 その上、後の文化大革命(1666〜77)では、大規模な社会的騒乱が生じ、各地で大量の殺戮が行われ、犠牲者は数百万人から1000万人以上とも。人災というより天災が引き起こした悲劇とも言えますね。 
 一方で、内モンゴル自治区にも多くの幹部や一般人を死に追いやった”内モンゴル事件”が起こった他、旧貴族階級などの指導階級を徹底的に殺戮した。
 ”革命は暴動であり、一つの階級が他の階級を打ち倒す激烈な行動である”との毛主席語録は後にスローガンとなり、多くの人々が暴力に走ったんです。

 
無能やバカほど人を殺す?

 こうしてみると、バカほど出世するというよりも、バカほど人を見境なく殺すの典型でしょうか。独裁者全てが、バカという訳でもないんですが。
 これには”独裁者”という脳の仕組みを詳しく分析&解析し、数学的アルゴリズムをも駆使して、調査する必要があると思います。
 せめて過去の独裁者の知能というものを調べる事ができればと思いますが。アインシュタインの脳と同じで、死んだ脳みそを切開しても何も得られませんが。

 同じバカでも、人畜無害系なら問題ないんですが、上で述べた独裁系となると手が付けられません。権力を握った途端、いきなり殺し捲るんですから。
 頂点に上がるまでは、独特のユーモアと巧みな詭弁で人を酔わせる様な演説で猫被ってて、頂点に君臨した途端、豹変する。

 でも毛沢東に関しては、農業革命が大失敗に終り、それを反省し、トップの座を降りたんですが。その後の文化大革命でも同じ様に殺戮を繰り返してんです。
 バカというより”大量殺戮の遺伝子”としか言い様がないですかね。

 脳神経学で言えば、情緒を掌る”熱い脳”の発育が十分でないか、腐ってるかのどちらかなんでしょうが。全くのバカだったら人殺しなんて出来っこない筈?ですが、我らサピエンスの同胞に向けた狂気と攻撃性と獰猛な破壊力は神の領域を超えてる
 勿論、衝動や狂気を制御する事は不可能じゃないんですが、それには高い知能と恵まれた幼少時の環境が必要になる。しかしここまで異常な衝動となると止められない。”サイコパス”ブログも参照です。

 殺戮の遺伝子と自然が生み出した狂気が独裁者の脳を支配し、神に君臨したと勘違いするんですかね。それとも、”ホモデウス”(神となった狂人)が暴走した結果が大量殺戮なのか?



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
毛沢東 (hitman )
2019-03-18 14:16:19
毛沢東って、日本では結構本になってますが。この人は結構な読書家で、失意の頃は夜中ずっと本を読んでたらしいです。イメージ的には独裁者というより知将といった感じですが。

中国の当時の情勢を考えると、虐殺とも言えるし、天災とも言える。しかしその規模が段違いにデカイ。転んだサン的にいえば、非加算無限大。一応ちゃんと見てますよ、リーマンブログ(^-^)/

でも衝撃という点では、ポルポトかな。独裁というより単なる狂気。毛沢東と同じ視線では語れない気がします。
返信する
Re.毛沢東 (lemonwater2017)
2019-03-18 19:45:30
ホント毛沢東って、結構な勉強家ですもんね。それにあの頃の中国って蛮族が多かったから、統治するのは至難の業だったろうに。スターリンと同じ土俵で比較するのも可愛そうな気もするが。

歴代の独裁者の知能指数と”冷たい脳”の反応が分れば、単なるバカか、サイコパスかわかるんだけど。

それに東条英機が不思議と善人に見えるのは私だけ?
返信する
狂気と言えば (#114)
2019-10-30 11:39:47
ポルポトで決まりだね
返信する
#114さん (象が転んだ)
2019-10-30 13:03:14
全くポル•ポトは許さんぞ!ですね。
返信する

コメントを投稿