夕陽丘

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◆政治家の資質&山本一太参議院議員

2006年03月20日 22時40分12秒 | 新司法試験日記
最近,政治家の資質についてよく考える。もちろん,政治家とはこうあるべきだ,といった「政治家の条件」を云々しても意味はない。しかし,そうはいっても多額の税金を使い,私たちの代表として日本の将来を託すのだから,最低限備えていて欲しい資質というのは考える意味があると思う。

最も備えていて欲しい資質は,何かをするために政治家として活動しているということ。つまりは志だ。願わくば,日本を良くしたいという漠然とした志ではなく,より具体的な,リアルな目的を掲げられる程度の志を持っていて欲しい。

こう思うのは,単なる職業としての政治家が多いように思うからだ。

特段の政治的目標を持たないが支持する組織が出来上がっていて安易に当選する二世・三世の政治家。

市議・県議として長年政治を業として地元の支持を固め,最後の上がりとして国政に出てくる地方の実力者。

そんな政治家が与野党問わずかなり存在するように思う。そういう政治家は全国民の代表として国政を運営する資格があるのかな,などとつい考えてしまう。

もちろん,二世・三世だから,県議出身だから悪いと思っているわけではない。政治家として信頼できる二世政治家や県議出身の政治家も多くいる。

例えば,テレビでおなじみの山本一太参議院議員。

参議院議員だった父の死去を受けての政界入りだが,日本全体にとり何をなすべきかを自分の言葉で明確に語る。地位に恋々とすることがないように見えるし,そもそも政治家を業として考えていないと思える。

どんなに清廉で人格的に優れた人物であっても,長く公職にあると腐敗する可能性が出てくる。権力の魔力といってしまえばそれまでだが,その魔力に打ち勝つ素養がない政治家にはできれば退場して欲しいと思ったりする。

公職は一期,長くても三期というのが一般論としては妥当な期限だろう。志すものを実現したら,次に譲る。そういう気概を政治家は持っていて欲しい。

そういえば,この間,議員会館から党本部へ歩いていた山本一太議員と議員会館近くですれ違った。大した距離でもなく,雨も降っていないのに黒塗りの高級車で移動する国会議員の先生方が多い中,一太先生みたいな政治家はやはりポイントが高いと思う。




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