新聞奨学生といっても 待遇は新聞各社によって異なるし、同じ新聞社でも地域によっても違う。極論的に 言えば 配達をする店 次第と言えるだろう。
学生が集まって話をすれば 新聞奨学生 も意外と多い。
私は都内の店で苦労していたが、同じ新聞社の横浜の店で働く学生からは『ずごく待遇が良い』 と自慢されていた。
私は望んだり、選んだりしているわけではないが、なぜか 大変な職場 ばかりに縁(えん)がある。 映画の「ダイ・ハード」みたいな人生なのだ。
同じ新聞販売店に入店した同期と比べても 私が一番部数が多く、広範囲な区域を担当しているのである。
私の担当区域の配達部数は本紙で400部前後(他は300前後)。ここにスポーツ紙だの、関連新聞などが加わる。 朝夕の配達後半は一度店に戻り 自転車で移動してからの配達である。一番最初の配達では3時間もかかり9時頃になってようやく配達を終えたものだ。
店の学生らと話をすると、どうやら家庭環境に余裕のある学生が 楽な区域を担当していたらしい。
私は 家を出ている のだから 仕事を辞める=学校を辞める ことになる。辛くても辞める訳にいかないので一番大変な区域にされたか? と諦めたものだ。
だが、これをいま思い返してみると2つの点が思いつく。
1.身体が鍛えられた。 他の学生らの 3割り増しもの仕事量である。重い新聞を担いで毎日走るのだ。かつてない人生最大の 苦行(?) であろう。
仕事中に何度も感じた 苦労(苦痛) だが、そのたびに口をついて出るのは 『勉強になるなぁ』 だった。自分でも訳が分からないが ”勉強になる”と感じれば 苦労が吹き飛んで、なぜか知らないが 楽しくなった。
2.給料安くない? 400部近くも配達して 皆と同じ給料である。しかも配達部数に比例して 新聞代を踏み倒される率も高い。 貰った給料の半分近くを 新聞代を払わず引っ越していった客の代わりに 支払っていた。
労働組合があれば 待遇も違っただろうな。と思う。
しかしさすがに若い日の仕事だ。 これを記録したいまのいままで疑った事もなかった。
だが私は、ゼニ以上の(人生の)報酬を 区域のお客さまらから頂いたとずっと思っている。
いつでもこころからの「ありがとうございました」が云える。
(続)
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私の担当区域の配達部数は本紙で400部前後(他は300前後)。ここにスポーツ紙だの、関連新聞などが加わる。 朝夕の配達後半は一度店に戻り 自転車で移動してからの配達である。一番最初の配達では3時間もかかり9時頃になってようやく配達を終えたものだ。
店の学生らと話をすると、どうやら家庭環境に余裕のある学生が 楽な区域を担当していたらしい。
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だが、これをいま思い返してみると2つの点が思いつく。
1.身体が鍛えられた。 他の学生らの 3割り増しもの仕事量である。重い新聞を担いで毎日走るのだ。かつてない人生最大の 苦行(?) であろう。
仕事中に何度も感じた 苦労(苦痛) だが、そのたびに口をついて出るのは 『勉強になるなぁ』 だった。自分でも訳が分からないが ”勉強になる”と感じれば 苦労が吹き飛んで、なぜか知らないが 楽しくなった。
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労働組合があれば 待遇も違っただろうな。と思う。
しかしさすがに若い日の仕事だ。 これを記録したいまのいままで疑った事もなかった。
だが私は、ゼニ以上の(人生の)報酬を 区域のお客さまらから頂いたとずっと思っている。
いつでもこころからの「ありがとうございました」が云える。
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