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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

回想:新聞奨学生として(8) - おネエさんに助けられて..

2006年12月01日 20時42分50秒 | Weblog
新聞配達だけでなく集金の仕事も意外と大変である。

居るのか居ないのか判らないほど、時間を変えたり、曜日を探っていつ集金に行っても全然会えない客がいた。毎日の 朝夕刊 は無くなっているから間違いなく人は住んでいるはずなのだ。集金できないまま3ヶ月以上が過ぎた。

通常の購読契約(拡張:カクチョウ)ではなく、どこからかのツテらしく店側から 「明日から配達するように..」 と 云われた客である。
4ヶ月過ぎ、5ヶ月過ぎても会えない(集金ができない)。就寝前の深夜にもう一度訪問すると、やっとドスの効いた ”オッチャンに” 会えた。 だが、「今、カネが無いから明日来てくれ」と追い返された。そして次の日改めて訪問するとまた会えなくなった...。

店に相談しても、新しく若い者に替わった店の担当者は「ヤクザらしいからなぁ」としか云わない。そして「(店の規定通り)お前が立て替えて(新聞の配達を)止めちゃえよ」と簡単に言う。冗談ではない。

夜の11時過ぎても留守なので徹夜覚悟でその客の住む マンションのドアの前で待った。1フロアに一部屋のマンションだから住人が帰ってこない限り誰からも不審者とは思われない。

< 綺麗なお姉さん >
深夜の1時か2時ごろだろうか。エレベータが私の居る最上階まで上がって来る。エレベータが止まりドアが開いた。 綺麗なお姉さんを連れて帰って来た オッチャン は私を見てギョッとしたが、私もすかさず新聞代の支払いをお願いした。

するとまた、「今、カネがないから明日来てくれ」と言う。私も今回ばかりは粘った。だが集金は無理らしいと諦(あきら)めかけたときだった。 オッチャンがドアの向こうからお姉さんを招き呼んだ時、
「払ってあげなさいよ!」と、私の後ろに立ったお姉さんはオッチャンに云った。オッチャンは驚いた様子だが素直に奥からサイフを持ってきて「いくらだ?」 とサイフを開いた。マン札がたくさん入っていた。

私がおつりと一緒に領収書を渡すのを見届けたお姉さんは 「この人(新聞代)払う気無いから(新聞を)止めちゃってもいいからね」 とオッチャンに聞こえるように云いながら 部屋に入り、ドアは閉じた。

ヤクザなオッチャンも (綺麗な)お姉さんにはかなわない。本当に お姉さんには助けられたと心から感謝して店に戻った。(新聞配達の仕事でもたくさんの出来事が起こる。思い出しても楽しい想い出だ)

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