乾坤

Win書道による書と雑感を書いています。書と雑感を併せて一つの作品となればと思います。

2006-10-03 07:52:09 | 
驢馬のろ。驢馬と書いてドンキホーテを思い起こす。しかし、彼の跨っていたのは老馬で驢馬ではなかった。驢馬にはサンチョバンザであった。私はドンキホーテの姿に共感する。彼と考え方が同じなのだろうか。

チラシの裏に筆ペンで「たらこたらこ」と書いてみる。無意識のせいかうまく書けた。単にCMの言葉が浮かび書いただけの事だ。だが、この言葉を書いて作品とする事は私には無い。この言葉には思い入れが無いからである。

思いを一杯に構想を立てて望んでも気に入った作品が出来ない。単純に書いたものは書としては良く出来ていても作品とはならない。夏目漱石の草枕の一節が浮かんだ。「 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は・・・」

そんなことを考えている中、妻は出勤していった。