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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『グーグーだって猫である』

2008-09-20 00:28:29 | 日本の映画
KBCシネマ北天神



思ったより「いや~ん、猫ちゃんカワイイ!」なだけの映画じゃなかったので、ある意味ほっとしました。予告や写真では子猫のシーンばっかけど、映画の中では割合あっさり大人になっちゃうしね。>グーグー 逆に可愛い子猫をたくさんたくさん見られると思って行く人は肩透かしかも。

小泉今日子は年齢不詳のおっとりした少女っぽさと、ふと見せる若くはない女性の孤独感の対比が良く出ていました。上野樹里も麻子先生の漫画と麻子先生を愛してる(いや変な意味じゃないんだけど)ひたむきな雰囲気が良かったです。寝てる間にグーグーにマウンティングされて、ぎょっとして飛び起きるところがおかしかった!

この映画のもうひとつの主人公は、舞台になった吉祥寺ですね。いつでも賑わってざわざわしていて、それでいて妙に落ち着く感じのする魅力的な街でした。

佐藤のメンチカツ美味しそう・・・でも1年間毎日はさすがにちょっとな~^_^;

揚げ物は太るし(笑)

『おくりびと』

2008-09-16 23:03:34 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



語彙が貧しくてあちこちの映画評と同じようなことしか書けないけど、本木雅弘の所作の美しさ、そして舞台になった庄内地方の季節の移り変わりの美しさだけで、すでに観る価値十分です。いっけん近寄りがたいけど実際には身近で普遍的なテーマを丁寧に描いているのも非常に良かったですね。涙や笑いを交えた平易でわかりやすいつくりは、文化の違う外国の人が見てもきっと理解しやすいでしょう。モントリオール映画祭での高い評価も納得です。私の今年の邦画ベスト10、いやベスト3には確実にランクインしそうです。

山崎努に余貴美子、あと出番は少ないけど笹野高志がすごくいい味を出していました。
広末涼子は本木雅弘と夫婦役には見た目が少し若すぎるし、舌足らずな喋りかたも気になったけど、初めは毛嫌いしていた夫の仕事をだんだんに理解し、受け入れて、成長していく姿は自然でした。死=穢れという漠然とした恐怖や嫌悪感が、身近な人の死を見送ることで少しずつ変化していく過程には共感できますね。

朝イチの回に行ったら、上映20分前ですでにほとんど満席でした。どちらかと言うと年配客の姿が多かったけど、死って年をとった人だけに関係あるものでは決してないし(本編中の死者も年配者ばかりとは限らない)、むしろ若い人にこそ観てもらいたい映画ですね。


『同窓会』

2008-08-17 16:42:06 | 日本の映画
シネテリエ天神



高校時代に克之が海辺で雪に語った「こんな映画が作りたい」というのが、そのままこの映画のテーマになってるんですね(^^)

割合早い時点で克之の「ああ、カン違い」は観客に知らされるので、『アフター・スクール』(内田けんじ監督)のような先の読めない疾走感はあまりないけど、これはこれで笑って泣けるウェルメイドな映画でした。今の感覚からするとすでに懐かしいような、すれ違いだの秘めた恋だの友情だのおせっかいだのに思わずじーんと来てしまう私も、もれなく昭和だな(笑)

プロポーズのシチュエーションの理想と現実には大笑いしました。


来場者プレゼント(先着順)でもらった「東京ばな奈」


年齢詐称するつもりはぜんぜんないけど、チェリオって飲んだことないんですが・・
たまたまワタシだけ?

それとも福岡はチェリオ空白地!?

『同窓会』公式サイト


『僕の彼女はサイボーグ』(ネタバレ)

2008-07-09 00:04:30 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャルシティ

公開からかなり経ってるからネタバレ有です。これから観る人はご注意ください。



ネット上の感想を見ても「最初に登場する綾瀬はるかが最高に可愛い!こんな子が彼女だったら(以下略)」と絶賛する声が多かったですね(もちろんすべて男)。
うーーん、確かに同性から見てもすごく可愛かったけど、脳内で丹念に丹念に作り上げられた究極の男の理想像を見せられてるような微妙な胡散臭さ(嘘臭さ?)が・・・例えば「タッチ」の浅倉南ちゃんみたいなと言ったらわかりやすいですかね。
劇中で綾瀬はるかの格好が、常に身体のライン(特に胸)にぴったり沿った服ばかりで、しかもカメラがそれを舐めるように映すんですよね。あの萌え萌え(またの名をセクハラとも言う)男目線の映像には、正直かなりうんざり・・と言うか、くたびれました。

そうそう、2度目の「彼女」の登場シーン。「何だか似ている」どころではなく、まんま『ターミネーター』だったんで、めちゃくちゃ驚きましたよ!ここまで堂々とパクられると、逆に文句も言われないのか・・?あー、そうか。もしかしてこれは『ターミネーター』のオマージュ映画ってことなのかなー。男女を入れ替えて、ついでにターミネーターとカイル・リースのキャラを合体させて、主人公と恋に落ちさせる、と。
でもねぇ、オマージュならオマージュで、もう少し心を揺さぶるものがないと『ターミネーター』ファンとしては、いまいち物足りないんですけどね。

最初のシーンの種明かしのつもりか(単に可愛いはるかたんをもっと見せたかったのか)終盤に同じシーンをえんえん繰り返されるのも退屈で、思わず寝そうになりました。

つまらなかった、とまでは思わないけど、何ヶ月か待ってソラリアの再映でも良かったかな・・・(福岡ではリクエストのあった少し前の封切り作品を、安い値段で上映してくれる2番館があるのです)。


「西の魔女が死んだ」

2008-06-26 00:16:11 | 日本の映画
6月21日 ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



何度も読み返しているお気に入りの小説なので、映画化の話を聞いてからずーっと楽しみにしてました。ラストシーンには涙がぼろぼろです。あの独特の雰囲気をそのままに、ここまで丁寧に映像化してくれたことに、原作ファンとして監督はじめ製作スタッフにお礼を言いたいですね。

魔女ことお祖母ちゃん役にサチ・パーカーをキャスティングした人、よくぞ思いついてくれたって感じです。私のイメージではもう少しぽってり太った人でしたが(資生堂のデオドラントのCMの人くらい)、日本語の話せるあの年代の外国人女性という狭い条件の中では、これ以上は望めないキャスティングでしょう。ご本人いわく「日本語のセリフは少し難しかった」そうですが、少し歌うようなアクセントのしゃべり方が魔女っぽくて聞き惚れました。

主人公・まい役の高橋真悠、普通っぽくそれでいて目が強いところが、まいの雰囲気にぴったり。ラストの表情が見事でした。お母さん役のりょう(さすがにハーフには見えないけど)が、予想外に合っていて良かったです。本編では語られてない祖母と母の物語を想像させました。

キム兄こと木村祐一の名前を見たとき「あぁ、ゲンジ役だな」とすぐ思いましたよ^_^; 得体の知れない雰囲気と、ちょっと気の弱そうな感じがいかにもそれらしいってゆーか・・(キム兄、ゴメン)

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