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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『おくりびと』外国語映画賞

2009-02-24 12:14:10 | 日本の映画
「おくりびと」に外国語映画賞 米アカデミー賞asahicomより


日本人として嬉しいけど、アメリカの賞だけにイスラエルの作品が強いかと思ってたので意外でしたね。日本独特の風習を題材にした興味深さ+誰が観てもわかりやすい良い意味で平易な描写が受け入れられたのでしょうか。

でも、あれを観た外国の人に「日本では津々浦々ああいう風習を実行している」と思われたら事実と違うから、それはそれでちょっと困るんだけどな・・・。少なくとも福岡近辺では聞いたことありません。

ところで、広末涼子はアメリカ人にはいったい何歳くらいに見えるんだろ。

アカデミー賞前後から、また『おくりびと』を上映する映画館が増えました。確かに、たいして面白くもない新作を観るよりは、確実に良いとわかってる映画をもう1回観たいときもありますね。


『ヴァン・ダム』以降何も観てなくて、しばらく新作レビューのネタがありません^_^;
映画ブログを標榜してちゃまずいかな・・・。


『中華学校の子どもたち

2009-02-13 12:14:23 | 日本の映画
ソラシアシネマ



横浜にある在日華僑・華人のための中華学校で学ぶ生徒の日常をとらえたドキュメンタリー。本作は、横浜山手中華学校小学部1年生の日常を中心に、中華学校で学ぶ子どもたちの姿を映し出していく共に、華僑・華人の人々の歴史を紹介していく。監督は『ヨコハマメリー』でプロデューサーを務めた片岡希。子どもたちの無邪気な素顔を通して、中国と日本の過去と現在、そして未来を浮き彫りにしていく。(ソラリアシネマ上映作品紹介より)

あの『ヨコハマメリー』の片岡希プロデューサーの初監督作品。中国人としてのアイデンティティをいかに保ちながら、日本で生きていくかをそれぞれ模索している姿が印象的でした。社会科見学?で中華街を廻る小学生たちを見守る街の人たちの視線が暖かいんですよね~。ああやって昔から住人全体がひとつの家族のようにして、お互いを見守りながら暮らしてきたんだろうなぁ・・・と思わせました。

以前、TVの特集で「中国語や国際感覚を身につけさせる目的で、中国系の小学校に日本人の入学希望者が年々増えている」というのを見たことがあります。うーん、確かに私も横浜在住で自分に子供がいたらそういう教育受けさせたいかも。(いや、その前に自分が中国語勉強する方が先か・・・)校長先生のインタビューだと、こちらの山手中華学院の生徒はほとんどが中国人や中国系らしいから、特集に出たのはもうひとつの学校の方なのかな?



元々ひとつだった中華学校が台湾系と大陸系に分かれるきっかけになった、1952年の学校事件の経緯は歴史に疎い私には難しかったけど、外国(日本)に住んでいても国内の政変の影響を受けずにはいられないところに怖さを感じました。

福岡では1週間限定しかもモーニング1回だけというキビしい公開でしたが、祝日にかかって何とか観に行けて良かったです。


『中華学校の子どもたち』公式サイト


『余命』

2009-02-12 12:10:32 | 日本の映画
ユネイテッドシネマ・キャナルシティ



この写真の松雪泰子につられて映画の方も観てしまいました(これ見たら誰でも観たくなりますよね。なりませんか?)。

映画の中の松雪泰子も本当に美しかったです。キレイな人ってどこのパーツをとってもキレイに出来てるんですねぇ。椎名桔平との夫婦ぶりも息があって自然でした。 ただ肝心のお話の方は、細かい部分のリアリティが(私にとっては)感じられなくて、結果として全体としてのリアリティもあんまり・・・って感じですかね。 でも回りのお客は鼻をぐすぐす言わせて泣いてる(らしい)人もたくさんいたから、まぁ泣ける人には泣けるんじゃないでしょうか。

主人公夫妻の飼ってる犬のアキオちゃんがお利口で可愛かったです。


『余命』公式サイト

『誰も守ってくれない』

2009-02-10 12:10:19 | 日本の映画
ユナッテッドシネマ・キャナルシティ



重いテーマなんで迷ったけど、友達から勧められて観ました。身内に犯罪者が出たときに残された家族はこういう目に遭うというのが、怖いくらいリアルに描かれていましたが、かすかな希望を感じさせるラストが良かったです。難を言えば佐々木蔵ノ介の怒りの理由がもうひとつわからないような・・・。そのへんは1/24放送の『誰にも守れない』で描かれているのかな?録画だけしてまだ観てないので、こっちも早く観ないと。

志田未来の意志の強そうな目が印象的。あんなに小柄なのに佐藤浩市に存在感でぜんぜん劣ってないのがすごいですね。でも、実際あの立場になったときに、刑事にタテつくような気力は普通ないと思う・・・(苦笑) 相棒の刑事役の松田龍平もひょうひょうとした感じがいいですね。

後半に出てくる柳葉敏郎と石田ゆり子の包み込むような穏やかな笑顔にほっとしました。


『誰も守ってくれない』公式サイト

『k-20 /怪人二十面相・伝』

2009-02-04 12:12:44 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



年末からずっと観たかったのをやっと観られましたー。封切りから1カ月以上経ってる割にはお客が多かったですね。
佐藤嗣麻子監督×『怪人二十面相』×金城武で、面白くないわけがないと思ってましたが期待以上でした。『YAMAKASI ヤマカシ』で注目されたパルクールを多用したアクションも観ていて爽快。VFXを駆使した帝都東京の町並みも圧巻でした。VFXと言えば、今回スタッフに名前を連ねてる『ALWAYS 三丁目の夕陽』の山崎貴監督とは公私にわたるパートナーなんですね!どうりで脚本を取り替えっこして書いたりするわけだ(笑)

ちょっと気弱な平吉(金城武)と勝気なお嬢様・葉子(松たか子)のコンビも良かったです。二人が雪の中を逃げる様子は、切羽詰まるシーンなのに妙にロマンチックでしたね。仲村トオルを悩殺しようとする松たか子が、可愛いけどぜんぜん色気がなくて笑えました。

佐藤嗣麻子監督は『ヴァージニア』で好きになったんですが(これを好みじゃない女はあまりいないと思う)こんな超大作も充分イケますね。今までのアクション物って「男による男のための」って感じのが主流だったけど、こういうスケールの大きさと繊細さを兼ね備えた、女脳にもぐっと来るアクション映画がもっとあってもいいのになーと心から思いました。

取りあえず、いつかあるかも知れない続編に期待大。

『k-20 /怪人二十面相・伝』オフィシャルサイト