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茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

『少女たちの羅針盤』

2011-06-01 16:47:57 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



平日昼間の回を観に行ったので、観客は私ひとり・・・「も、もしかして念願の『貸切』達成?」と期待していたら、間際になって男性客がひとり入って来て、夢は破れました_| ̄|○ 以外にならないもんだわ>貸切

島田荘司選出『ばらの町福山新人ミステリー文学新人賞』受賞作の映画化ということで、現在と過去が交錯する凝った構成でした。ただ、女子高生4人組の青春と友情がまぶしい過去に比べると、映画の撮影を利用して犯人を追いつめる現在は、ちょっと魅力不足な気も・・・。

イマドキの美少女女優に詳しくないので、成海璃子と忽那汐里はともかく草刈麻由と森田彩華はどっちがどっちなのか公式サイトを見るまでわからなかったけど(4人のうち3人が同じようなストレートの長い髪で、後ろ姿はますますわからない)それでも『羅針盤』の立ち上げから紆余曲折を経て、舞台でスタンディングオーベーションを受けるまでのキラキラした突っ走り感は、同性の目から見ても「いいなぁ」「素敵だなぁ」と思わされました。4人の中で特に誰が好みってのはなかったけど、やっぱり成海璃子の存在感は際立って見えました。ただビミョーに太めで肌もニキビ顔なのが残念~。『BOSS』ではスッキリしてるのにねぇ。


『少女たちの羅針盤』公式サイト

『僕と妻の1778通の物語』

2011-01-14 17:22:19 | 日本の映画
イムズホール



友達が誘ってくれて、何年かぶりに試写会に行きました。Iさん、ありがとう! 

草薙君に合わせて?主人公の年齢を原作者の実年齢よりだいぶん若くしてしまってますが、そこまで無理やりに『僕の生きる道』シリーズに組み込まんと、原作通りの設定で映画化しても良かったろうに・・・。

余命○ヵ月系悲恋物にはあまりじーんと来ないひねくれた私だけど、これは主人公がSF作家というちょっと浮世離れした設定が独特。いちおう現代の話らしいけど、二人の暮らす家や病院など少し昔の昭和風にしてあえて時代感をぼかしてある所が、ファンタジーっぽくて悲壮感を和らげてました。浮世離れした少年のような朔太郎と、そんな夫を母のように親友のようにふわりと受け止める妻・節子のコンビが何ともイイ感じでしたね。白を基調にした服が多かった竹内結子はちょっと天使みたいな雰囲気で、あらためてきれいな女優さんだなーと思いました。

後半、看病疲れでフラフラなのに「眠ってしまうとその間に妻が逝ってしまうかも知れないのが怖い」となかなか眠ろうとしない朔太郎の姿は、同じくがん患者を見送った経験を持つ身には胸が痛みました。でも、ああいうときって意外とこちらが寝てる時や席をはずしてるときには逝かずに持ちこたえてくれるんですよね。


『僕と妻の1778通の物語』公式サイト

『相棒-劇場版Ⅱ警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(ちょっとネタバレ)

2011-01-10 15:42:47 | 日本の映画
これはまだまだ公開中ですね。しかも興行成績ぶっちぎりでTOP独走中(^_^) ネタバレしてるので、未見の方はご注意ください。

ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



試写会を観た友達に聞いてはいたけど、ホントに衝撃のラストだ。まさか、ここで小野田官房長官を・・・。まぁ亀山薫の卒業を敢行する相棒シリーズだから、これもアリと言えばアリなのか。でも彼と右京の漫才みたいな腹の探り合いトークがもう聞けないのはちょっと寂しい(T_T) 
それにしても、予算獲得のためのテロでっちあげ→証拠集めを目的に意識のない曹を施設から連れ出し素人が看護を続けて・・・は、さすがに強引で説得力がないような気が。相棒シリーズは、ときどきこういう上滑りしたリアリティがない感じの話になるんですよねー。テレ朝ならではの国家権力に対する反骨精神みたいなのがあるんでしょうか。まぁ、そのへんが独特でいいところでもあるんだけど。

12月22日の『予兆』は、警視庁と警察庁の対立の構図が予兆ということなら、この事件の続きはそのうちTV版でやってくれるのでしょうか。



今度はあんまり見せ場がなかったトリオ・ザ・捜一。

『相棒-劇場版Ⅱ警視庁占拠!特命係の一番長い夜』公式サイト

『うまれる』

2011-01-10 14:34:54 | 日本の映画
これも年末に観ていた分。もう公開終わってしまいましたねぇ・・・。

KBCシネマ



オープニングのえんえん続くCGはわざとらしいのでない方が良いかと思うのですけど・・・皆さん、どうですか。

不妊治療の末、子供のいない人生を受け入れる夫婦の部分だけなぜか寝落ちして記憶がないけど(オイ)、全体としてとても良かったです。いちばん心に残ったのは予定日の朝に子供を亡くす夫婦でしょうか。深い悲しみの中に、それでもお腹に宿ってともに8カ月を過ごしてくれた椿ちゃん(ちゃんと名前があるのです)への愛情と感謝が溢れていました。生まれてきたときではなく、お腹に宿ったときが命の誕生だったんだな・・・というのが、お二人の話を聞いているとよくわかります。

重い病気を持つ子をあえて生んだ夫婦の、苦悩を乗り越え突き抜けたような強さと明るさも印象的です。とても無事には生まれないだろうとか、生まれても1歳にならずに死んでしまうだろう等という医者の悲観的予想を軽々と飛び越えるように、日々成長して1歳の誕生日を迎える虎大くんの姿に人間の命の底力を思い知りました。

『うまれる』公式サイト

『武士の家計簿』

2011-01-10 14:06:59 | 日本の映画
ユナイテッドシネマ・キャナルシティ



実在の家計簿や手紙を元にドラマを組み立てる発想が面白いですね。時代劇というよりは、たまたま時代が江戸時代なだけのささやかな家庭の物語なのが、逆に身近で親しみを感じました。貧乏暮しゆえの倹約を「工夫だと思えば面白い」と笑顔で乗り切る妻・お駒が一家を明るく下支えしていてイイ感じでしたね。家財を売り払うときの、直之とお駒の櫛をめぐるやり取りがほのぼのして可愛かったです。こんな時代だからこそ作られて受け入れられる話だけど、逆に世の中全体が勢いに溢れたバブルの時代だったら、なかなか日の目を見ないテーマかも。

直之の息子は厳しかった父にわだかまりを持っていた様子だけど、父のスパルタ教育のおかげで彼は維新後も取り立てられて生計を立てた訳だし、いつの時代もお家芸=手に職というのはとても大事なことなんだなーと、改めて思いました。

『武士の家計簿』公式サイト

年末に観ていた3本が手つかずに2011年を迎えてしまったので(滝汗) 取りあえずUPしていきます。