goo blog サービス終了のお知らせ 

茜空日記 goo版

映画と本をこよなく愛するラルゴです。
自然と美味しい食べ物に恵まれた福岡からあれこれ脈絡なく綴ります。

最近観た映画

2013-04-07 18:36:54 | 外国の映画
どうもどうも、ご無沙汰しています。ラルゴです。

この頃『映画ブログ』と名乗るのが詐欺になりそうなくらい記事の更新を怠っていますが、それでも映画はちゃんとそれなりに観ておりますので、取りあえず2月~3月にかけて観た映画のタイトルだけでも報告させていただきますね。もし、時間と気力があればぼちぼち個別のレビューも書いていこうかなっと・・・・・(自信がないのでフェイドアウト気味)


2月
『東京家族』
『ライフ・オブ・パイ』
『世界にひとつのプレイブック』
『バチェロレッテ~あの子が結婚するなんて!』

3月
『遺体~明日への十日間』
『CABIN』
『桐島、部活やめるってよ』(再映)
『横道世之介』
『ジャンゴ~繋がれざる者』
『クラウド アトラス』

うわー、見事にまとまりのないチョイスですねぇ(笑)

仕事のシフト表と上映スケジュールを見比べて、「この映画はもうすぐ上映が終わってしまうから、早く行かないといけないなぁ」「こっちは公開されたばかりで、まだしばらく上映するだろうから次に回そう」などと頭の中で計算をして休日に観る映画を決めるのですが、やはり「その日コレを観たい気分」というのがあるとそちらを優先させてしまうので、観る気満々だったけど観逃してしまう作品もけっこうあったりして・・・・・(^^ゞ

最近だと『フライト』『ゼロ・ダーク・サーティ』『すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん』は観たかったけど断念してしまいました。『ゼロ・ダーク・サーティ』は今月中旬からユナイテッドシネマ福岡で再度上映があるので、行けたら行ってみようと思います。

『TED』

2013-01-25 16:09:21 | 外国の映画
TOHOシネマズ天神



うーん、さすがR-15指定な完全に大人向けの作品でした。正確には図体は大人でも子供の心を持つ(と言えば聞こえはいいけど)大人のための映画ですか・・・。

それにしても、いくら楽しくて優しいイイ奴でもジョン(マーク・ウォルバーグ)みたいな精神年齢の低い男が、どうしてロリー(ミラ・クニス)のような美人で仕事も出来る完璧な女を彼女に出来るんだろう? まぁ、でもダメ男なかわりにオレ様的な偉そうなところがまるでなくて、そういう意味では魅力的と言えるかも。二人とも何だかんだ言ってお互いの事をとっても好きだし・・・あぁ、うらやましいなぁ。ワル乗りでおっさんなテッドのキャラクターもイイ味出してるけど、確かにあんな親友が横に張り付いていたら恋人とは難しいだろうなぁ・・・とロリーに少し同情です。それにしても、外見はどう見てもただのテディベアなのに、眉の表情や仕草でちゃんとオッサン臭さを出していたテッドには本当に感心しましたね~。拍手モノです(笑)



トム・スケリットやフラッシュ・ゴードンなど、ひと昔前の匂いのするネタが全開なのも、かなり大人向け。過激な下ネタも全開で、ここまで開き直ってバカをやる感覚はワタシ的には好きだけど、観る人によっては「想像していたのと少し違う」と思うかも・・・。

 
『TED』公式サイト

『LOOPER』

2013-01-25 15:30:01 | 外国の映画
TOHOシネマズ天神



ストーリーが複雑に入り組んでいて、観終わってパンフレットでやっと理解出来たり、しばらくしてから「そうか、そういう事だったんだ!」と気がつくディテールがあったりと、一筋縄で行かないくらい手強いですが、こんなに心地よく興奮を覚えた映画は久しぶりです。そうそう、パンフレットにはネタバレ注意で現在→未来を行き来する詳細なあらすじが時系列付きで載ってますので(私だけが分からなかった訳じゃないらしい・・・良かった)間違っても本編を観る前に読んでしまわないように・・・楽しみが半減しますよ(ニヤリ)。

何を書いてもネタバレになってしまいそうで感想が難しいけど、スピーディでたたみ掛けるような展開に、鍵を握る母子の秘密が明らかになってからのヤング・ジョーの葛藤、そして衝撃のラストまで2時間の上映時間があっと言う間でした。舞台が2044年の近未来で人々の暮らしはほとんどそのままだけど、乗り物や農具なんかのメカ類が少しだけ進んでいて描写が細かいなぁ~と感心しました。あと○○も近未来を生かした設定だけど、こちらは物語の根幹に関わるからここで言うのは我慢します。あぁ、誰か観た人とネタバレ全開で「あのシーンの意味は何?」「あそこの彼の行動はこういう事かなぁ、どう思う?」と語り合いたいです。



新旧のジョー対決では経験を積んだオールド・ジョーの方がだんぜん頭も切れて強いのだけど、オールド・ジョーには過去の自分であるヤング・ジョーを絶対に殺せない・・・など、タイムトラベル物ならではの制約をひじょうに上手く生かしてあって、物語を面白くしています。それにしても、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの成り切り演技はすごい・・・。元の顔立ちは似ても似つかないのに、最低限の特殊メイクと喋り方や目つき等で何となく30年前・30年後に見えてしまうんだもの~。


『LOOPER』公式サイト

2012年映画ベストテン 外国映画の部

2012-12-31 19:40:24 | 外国の映画
続いて外国映画の部です。

1位 『サニー~永遠の仲間たち』
2位 『宇宙人ポール』
3位 『星の旅人たち』
4位 『最強のふたり』
5位 『ワンデイ~23年のラブストーリー』
6位 『灼熱の魂』
7位 『ものすごくうるさくてありえないほど近い』
8位 『トロ-ル・ハンター』
9位 『ドライヴ』
10位 『アイアン・スカイ』


『サニー~永遠の仲間たち』
有名スターは出ていないらしいけど、韓国お得意の笑いと泣きが絶妙にブレンドされた秀作です。現代と女子高生時代の場面の切り替えなど、気が効いていてセンスを感じました。ラストのダンスシーンもカッコ良くて素敵です。それにしても韓国の美魔女たち、恐るべし!

『宇宙人ポール』
『ホット・ファズ』以来久々のサイモン・ペッグとニック・フロストコンビの新作はSFや映画への想いにあふれていて、観ている自分も映画好きで良かった・・・としみじみ思いました。やっぱサイモン・ペッグは『MI:3』の脇役よりも自分で映画を作って欲しい。でもこれでもか!と詰め込まれたパロディオマージュネタに、私の知識じゃ気がつかないネタがきっといくつもあったと思うと、ちょっと悔しいです_| ̄|○

『星の旅人たち』
派手さはないけど、後からじわっと思いだすような映画です。自分のために息子こんな映画を作ってくれるマーティン・シーンは俳優としても父親としてもすごく幸せですね。

『最強のふたり』
気遣いながらも寄りかかりすぎず、明るいドライさとシニカルさを感じさせる雰囲気は、同じくフランス映画の『潜水服は蝶の夢を見る』を少し思い出しました。バースデイパーティのドリスのノリノリのダンスシーンが好きです。

『ワンデイ~23年のラブストーリー』
主演の二人の時間の経過の見せ方が自然で上手いなと思いました。この二人が魅力的でないと23年にわたる長い恋の行く末が気になるという展開にならないですしね。デクスターの両親役のパトリシア・クラークソンとケン・ストットも出番は少ないながら深みがあります。

『灼熱の魂』
心ならずも過酷な運命に翻弄されて・・・というよりは、その気性の激しさと鉄の意志で自ら過酷な道を歩いているように見えるナワル。あの乾燥した灼熱の土地が、人の心や生き方も厳しくしていくのでしょうか。子供の父親に宛てた手紙の痛烈さと、息子に宛てた手紙の無条件に包み込む深い愛情。この落差が彼女の複雑な内面をよく表しているように思えました。

『トロ-ル・ハンター』
フェイクドキュメンタリーは最近流行りの手法だけど、ここまで壮大かつ細部までよく作り込んだ、しかもトロールに対する深い愛情まで感じさせるところがステキ過ぎです。作ってる側は大真面目そうなのに、所々笑いがこみ上げてくるのもナイス(笑) 最後の首相声明って、まさか本物・・・の訳ないですよね。

『ドライヴ』
エレベーターのロマンチックなキスの後の、間髪いれずに続く凄惨な暴力シーンは印象に残る名場面だと思います。主人公の真っ白なブルゾンが少しずつ血とかいろんなもので汚れていく様子が、彼の通っている戻れない道を表わしているようでした。ケイト・マリガンのちょっと野暮ったい純情そうな雰囲気が魅力的で主人公が「関わるまい」と思いながら心を奪われてしまうのもうなづけるけど、もしあれが計算だとしたら女はコワイぞぅ。

『アイアン・スカイ』
普段日本ではあまり観ることのないフィンランド映画。こういうヨーロッパの小国が世界のジャイアン(笑)超大国アメリカをどんな風に見ているのかがよーーーくわかって面白かったです。主人公二人的にはいちおうハッピーエンドだけど、地球全体?としてはかなりシニカルで痛い、でも妙にリアルなエンディングが心に残ります・・・。


来年はもっとちゃんと更新出来たら・・・・・と思ってはいるのだけど、仕事と時間と気力体力のバランスを考えるとなかなかですね~(ため息) でも、ここは私のたったひとつの自己表現の場でもあるので、やっぱりもう少し頑張らないとです。

読んでくださっている皆さま。こんなに更新の滞りまくっているブログにいつも足をお運びいただき本当にありがとうございます。皆さまのおかげで、210000hitを数えました(*^_^*)

『最強のふたり』

2012-09-25 17:04:12 | 外国の映画
TOHOシネマ



9月初めに観ていた映画ですが、予想に反してわざとらしく感動を押し付けるような雰囲気があまりないのが、却って沁みました。こういう感覚は私の大好きな『潜水服は蝶の夢を見る』(2008年度の外国映画1位)にもありましたね。湿っぽくなりそうだったり、心が折れてしまいそうな局面を、独特のシニカルなユーモアでやり過ごすのがフランス的なのかも知れません・・・。

育ちの良い富豪のフィリップと、学も教養もついでに仕事もないドリスが、何故かウマがあってお互いへの理解と友情を深めていく過程がステキですね。ドリスの裏表のない率直さがフィリップの心を開いていくのを観ながら、こちらの心もだんだん開かれていくような感じがしていました。フィリップのバースデイパーティでノリノリの曲を掛けて皆を巻き込んで踊るドリスを、フィリップが楽しそうに見守るシーンが好きです。ラストには少しだけ本物の2人の映像が出て来るのも必見。

                

お約束のようにハリウッドでリメイクが決定したらしいですが、いかにもアメリカ~な強引な感動モノにせずに作ってくれれば良いなぁ・・・。


『最強のふたり』公式サイト