LanguageStyle

■「日本人と英語」を考えてゆくブログ

できる課題を用意する

2008年03月23日 | 記事
 ニュー・ホライズン(2年生用)に“Can Anyone Hear me?”という題材があります。リーディング教材の授業をするのはいろいろ工夫が必要?ですが、これを1時間(45分)でやらなければいけないとすると、その工夫は非常に限られたものになります。生徒の方に予習を求めないとすると授業の中でできることはさらに制限されたものになるでしょう。リーディングに限らず英語の学習は英文を一文一文ていねいに見てゆく作業が必要ですが、これだけ多量の英文を一時間でていねいに見てゆくというのは一斉指導の場ではほとんど不可能です。教師が生徒に「説明」してやる場が授業であるならば不可能というのは言いすぎですが、中学校段階では「説明」よりも生徒に「やらせる」ことのほうが重要ではないかと思います。この「やらせる」という視点に立った時、その課題は「できる」ものでなければならないことが大前提となります。
 次のプリント1とプリント2を比べてみましょう。
 
  • プリント1
  • プリント2
  •  
     プリント1とプリント2の決定的な違いは誰にでもできる課題が入っているかどうかという点にあります。プリント1を塾の生徒にやらせたら10分かからずにやりましたが、学校の生徒は学力の差が激しいのです。30分あってやっとというのがほとんどでしょうか。30分やったのはいいのですが、空白も目立ち本人に自分ができたという自覚があるのかどうかも定かではありません。一方でプリント2の方はどうでしょうか。このプリントの場合、やる気があれば誰にでもある程度はできるはずです。なにしろニュー・ホライズンのリーディング教材のページには「覚えたい語句」として英単語が挙げてあり、そのすぐ横に日本語訳が書かれているのですから、誰にでもやる気さえあればできるのです。辞書を引くまでもなく、教科書の最後のページあたりの英単語一覧を見るまでもなく、教科書さえ開けばできるのですからこれほど簡単な話はありません(もちろん生徒(中2でも!)の中には英単語を写す作業に困難を覚える生徒もいます)。下にある本文の日本語訳の方は誰にでもできるとは言えませんが、生徒同士が相談してやるにはちょうどいいくらいかと思います。
     
     このようなプリントになってしまったのは1時間で生徒の予習なしで授業をしなければならないという制限があったことが前提にあります。条件が変われば別の工夫ができるでしょう。

    本日のFILM:俺は、君のためにこそ死ににいくGガール 破壊的な彼女
     
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    はじめましてなんですけどぉ

    2008年03月23日 | 記事
     3月17日(月) 塾講師(アルバイト)最終日
     3月18日(火) 中学校英語講師最終日
     3月19日(水) 東京へ
              はじめて靖国神社を参拝し、遊就館を見学する
     3月22日(土) 小中学校英語教育セミナーin広島に参加
     
     今週は2つの終わりと、1つのはじめてがありました。最近テレビなどでよく「私は○○さんとははじめましてなんですけど…」という言い方がなされますが、「1つのはじめてがありました」という言い方と同程度にどこか違和感のあることばの使い方です。「はじめて」というのは副詞的に使われることばですし、「はじめまして」というのは挨拶としての一種の慣用表現です。それをあたかも普通名詞であるかのように使っているところに私の違和感の原因はあるのだと思います。それはさておき、今週で4年ちょっとに渡って続けた塾講師(個別指導)のアルバイトが終わりました。17日の月曜日です。自作のプリントなどは塾で指導する際に用いたものであって、塾生たちからいろいろと指摘をしてもらいながら成長させてきたものです。塾アルバイトをはじめたのは大学1年の秋。はじめのころのたじたじの指導や卒業していった生徒たちのことを思い出しています。18日の火曜日には去年の5月からはじめた中学校英語教師としての仕事が終わりました。契約はもう少し残っていますが、授業自体はもうないためこの日が最後ということになりました。塾講師も学校講師も今思えば私自身のやり方は変えてないように思います。塾は個別指導で、学校は一斉指導という違いはありましたが、塾よりも学校に力を入れるなどということはなかったようにおもいます。私自身、おもしろかったのは…どちらかといえば塾の個別の方でしょうか。その理由は塾の生徒の方がよく勉強するなどという理由ではありません。それは塾の方が生徒とより近くで接する場面が多いという理由です。
     19日ははじめて靖国神社を参拝しました。広島から東京まで車で行きましたが、18日の夜7時に自宅を出て、着いたのは翌日の朝6時。11時間程度で着きました。7時くらいに靖国参拝をしてその後朝食を食べました。その後、国会見学ツアーを行い、再び靖国へ。いろいろと問題視される遊就館を見学しました。遊就館内の売店で本を一冊買ったのちは、ウナギを食べに自民党本部の横にある店に。とてもおいしい鰻重(うなじゅう)でした。
     22日は小中学校英語教育セミナーin広島に行きました。いろいろ貴重なお話が聴けましたが、まだ東京帰りの疲れが残っていたのでしょうか。体がだるかった気がします。

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