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■「日本人と英語」を考えてゆくブログ

スティーブ・ジョブズ氏―Macworld Keynote Address

2007年10月27日 | 記事

講演中のジョブズ氏
 アップル社の最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏による基調講演「Macworld Keynote Address」がなかなか面白い。この人物を知らなかった私はさっそくウィキペディアで調べてみた。すると「そのカリスマ性の高さから、発言や行動が常に注目を集め続ける人物である」とある。また、「プレゼンテーションの素晴らしさ、ライバル企業の経営者をも惹き付ける人間的魅力で知られる」ともある。これは実際に彼が行う基調講演を見てみるとよく分かる。「人を引き付ける強い個性」という意味のカリスマという言葉が実に似合う人物だ。
 実は彼の存在を知ったのは最近よく聞くようになった「ポッドキャスト」がきっかけである。首都大学東京教授で社会学者の宮台真司氏が番組の中で勧めていた。
 皆さんも一度ご覧になるとよいと思います。以下にリンクを貼っておきます。
 ジョブズ氏の講演は1時間45分あり、ポッドキャストに入れるには1.21Gバイト必要です。
 
Macworld基調講演のページ(英文)
iTunesのリンク(講演をポッドキャストに取り込む)

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『名演説で学ぶアメリカの歴史』 上岡 伸雄

2007年10月06日 | 記事
 アメリカというのは歴史が浅いわりには魅力ある国に見える。多様な人種が入り混じった国であり、言語的にも多種多様である。それは最近伝えられた「英語以外の家庭言語が過半数―ロス国勢調査」(Los Angeles Timesの記事はNot at home with English)と言うニュースにも現れている。
 いろいろな人間が一つの国の中で暮らしている。多様さが渦巻くアメリカをまとめあげようとすればそれは派手にならざるを得ないのかもしれない。『名演説で学ぶアメリカの歴史』ではアメリカの歴代名演説が取り上げられている。その多くは本書を買うまでもなく、「無料」でネット公開されている(多くは音声あり)ため、私たちは随分と便利な時代に生まれたものだと改めて感謝させられる。下に挙げたのは本書の目次である。ネット公開されているもの(私がすぐに見つけられたもの)についてはリンクを貼っているので、クリックするだけで「無料」で名演説を読むこができる。

第1部 自由と平等を求めて(建国期から19世紀)
1. 自由を与えよ、さもなければ死を!(Patrick Henry [1775])
2. すべての人間は平等に作られている(Thomas Jefferson [1776])
3. 偉大なる精霊は正しいことをする(Red Jacket [1805])
4. アメリカの奴隷にとって、独立記念日とはどんな日なのか?(Frederick Douglass [1852])
5. 人民の、人民による、人民のための政府(Abraham Lincoln [1863])
コラム1 分裂した家(Abraham Lincoln [1858])
6. 女性たちは人間なのか?(Susan B. Anthony [1873])
コラム2 私はもうこれ以上永遠に戦いません(Chief Joseph [1877])

第2部 世界の大国へ(1930年代まで)
7. 穏やかに語り、棍棒を携える (Theodore Roosevelt [1901])
8. 子供たちを苦役から解放する(Florence Kelley[1905])
9. 我々はこの国の憲法がきちんと執行されることを望む(W. E. B. Du Bois[1906])
10. 世界は民主主義にとって安全でなければならない(Woodrow Wilson [1917])
11. まず民主主義が国内で安全であるようにせよ(Emma Goldman)
12. 私たちが恐るべき唯一のものは恐怖それ自体(Franklin D. Roosevelt [1933])

第3部 第二次世界大戦から冷戦へ
13. 汚名のうちに生きる日(Franklin D. Roosevelt [1941])
コラム3 これは原子爆弾です(Harry S. Truman [1945])
14. 我々は自由な諸国民を支援しなければならない(Harry S. Truman [1947])
15. 我々の文明の運命 (Albert Einstein [1947])
16. 人類の終焉を受け入れることを拒否する(William Faulkner [1950])
17. 我々は生命全体の流れの一部である(Rachel Carson [1954])
18. 国のために何ができるかを問え(John F. Kennedy [1961])
コラム4 私たちは好もうと好まざろうとリーダーです(Eleanor Roosevelt [1954])

第4部 公民権運動とベトナムの泥沼
19. 私には夢がある(Martin Luther King [1963])
20. 同一の敵に対する戦い(Mario Savio [1964])
コラム5 投票か弾丸か(Malcolm X [1964])
21. 戦争は愚行なばかりか、不正でもある(William Sloane Coffin Jr. [1967])
22. 名誉ある平和を求めて(Lyndon Johnson [1968])
23. 高潔な物理学者はヒューマニスティックな物理学者(Kurt Vonnegut [1969])
24. アメリカのビジネスは戦争である(Shirley Chisholm [1969])

第5部 多様な価値観と単独主義
25. 真の性革命(Betty Friedan [1969])
26. 我々はインディアンだ!(Frank James [1969])
27. 大統領を辞任する (Richard Nixon [1974])
28. 悪の枢軸(George W. Bush [2002])
29. あなたが殺そうとしているのは、私です(Charlotte Aldebron [2003])
30. 今日、ロウはこれまで以上に危機に瀕している(Hillary Rodham Clinton [2005])
コラム6 恥を知れ、ミスター・ブッシュ!(Michael Moore [2003])


 これらの名演説は繰り返すが、その多くがネット上で公開されている。内容的にも大変すばらしい(と思われる)ものであるため、英語学習の教材としてもいろんな意味でとても役立つだろう。音声についてはネット上で公開されているものとそうでないものがある。また、ネット上で公開されていてもその音質が悪いために大変聞き取りにくく、英語学習には不向きなものもある。ディクテーションなど音声を用いての学習を望まれる方は本書を購入してもよいかもしれない。本書には朗読CDがついている。

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書籍:名演説で学ぶアメリカの歴史
著者:上岡 伸雄
出版社:研究社
発売日:2006/9/2
ページ数:272ページ
定価:¥ 2,625 (税込)


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