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チケット高額転売にNO! 嵐など声明に賛同、議論白熱

2016年08月29日 00時03分01秒 | 市場動向チェックメモ
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8W0V49J8VULZU00N.html?rm=653

チケット高額転売にNO! 嵐など声明に賛同、議論白熱
編集委員・吉田純子、藤崎昭子、岡田慶子、小原篤2016年8月27日22時40分

 コンサートのチケットを、ネットを通じて定価より高値で転売する個人や業者が増える中、日本音楽制作者連盟(音制連)、日本音楽事業者協会などの業界団体が中心となって23日、高額転売に反対する共同声明を出した。アーティストやファンなどの間で賛否両論が出ている。

 あるサイトでは、男性アイドルグループの定価7500円のチケットが、数万円から24万円で出品されている。ある音楽プロモーターは「連番で数十枚がまとまって出品されているケースは、転売目的で購入された疑いが強い」という。問題視されているのは、こうした高額転売を目的とするチケット買い占めの増加だ。

 声明は「私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します」とし、アイドルグループ「嵐」、サザンオールスターズ、山下達郎さんら116組のアーティスト、フジロック・フェスティバルなど24の音楽イベントが賛同している。

 音制連の金井文幸理事・事務局長は「法改正も視野にはあるが、まずはファンに、高額転売が自由に音楽に触れる機会を奪いかねないということを知ってもらいたい。若い人が買いにくくなるし、グッズやCDに回すお金も少なくなる。アーティストはそんなことを望まない」と語る。音楽家の坂本龍一さんは「音楽のファンでもない者たちによって、本当に音楽を楽しみたい人たちの機会が奪われている現状に憤りをおぼえます」。

 クラシックでも、オーケストラの公演チケットが数百枚単位で買い占められるケースが出ている。しかも転売できず空席だらけになることが多いという。

 ログイン前の続き音楽評論家の高橋健太郎さんはこう指摘する。「昨今、ミュージシャンの収益の中心だったCDの売り上げが低下し、コンサートやグッズなどで収益を上げる方が主流になった。ビジネスの中心が、CDからコンサートに。こうした構造変化も、転売ビジネスに拍車をかけている」

■転売サイト側「飢餓感あおる主催者が問題」 ネットでは賛否交錯

 転売サイト「チケットストリート」(東京都品川区)の西山圭社長は、声明に真っ向から反論する。「あまりに高額なものは売れないし、定価の半額になることもある。自由な価格設定で、本当の価値で取引できるようになる。実際には枚数があるのに『残りわずか』とファンの飢餓感をあおる主催者の方が問題だ」。「人気チケットも買える!売れる!」というCMで知られる転売サイト「チケットキャンプ」は、チケットの転売市場規模は2015年には500億円(推計)だったのが、19年に800億円にまで伸びると見込む。運営会社フンザ(東京都渋谷区)の寺谷祐樹取締役は「エンターテインメントが体験型へとシフトしている中、転売サイトへのニーズは高まっている。チケットの流動性を確保することが、我々の存在意義だと自認している」と話す。

 ただ、不正買い占めには警戒し、一つの公演での出品枚数が多い会員には直接問い合わせをしたり、出品を中止することも。「不正買い占めによる過剰出品をどのようにゼロにしていくか、主催者側との連携を、より強めていかないといけない」と寺谷さんは言う。

 ネットでも「金を出せば行けるんだから、転売はなくさないで」「本当に聴きに行きたい人のためにも転売はやめて」など賛否両論が行き交っている。

■「業界が新システムづくりを」

 海賊盤や違法ダウンロードなどとは異なり、転売自体を法の網で取り締まれないことが業界のいらだちを強めているという一面もある。高橋さんは「声明はファンに自制を促すためのもの。しかしその前に業界が先んじて、需給バランスをとる新システムづくりに取り組むべきでは」。実業家の堀江貴文さんもツイッターで「オフィシャルな二次流通市場を運営社が作ればいいだけ」と投稿。ジャーナリストの津田大介さんもツイッターで「モラルに訴えかけてもこの問題は解決しない。公式のチケットオークション枠を作って高額化したチケットから相応の手数料を取るようにするのと、スマホを使った厳格な本人確認。両者の組み合わせしか道はないと思う」などと提言する。ファン同士が定価でチケットを売買する新たなシステムも広がりつつある。チケットサイト運営会社のEMTG(東京都港区)は、専用サイトでしか転売できない電子チケットを開発。ザ・イエロー・モンキーやコブクロなどが採り入れている。金井理事は「多くの意見を聞き、我々も正すべきは正す」と話す。(編集委員・吉田純子、藤崎昭子、岡田慶子、小原篤)

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