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2016年度診療報酬改定案 患者負担・医療サービス、どうなる?

2016年02月11日 09時19分28秒 | 市場動向チェックメモ
http://mainichi.jp/articles/20160211/ddm/012/010/153000c


2016年度診療報酬改定案
患者負担・医療サービス、どうなる?

毎日新聞2016年2月11日 東京朝刊

背骨の圧迫骨折で入院

 2016年度診療報酬改定が実施された場合、患者の負担はどうなり、どのような医療サービスが受けられるのか。厚生労働省の試算に基づき、三つの例を紹介する。【細川貴代】(3面にクローズアップ)

早期のリハビリ実施

 重症患者を積極的に受け入れる医療機関に対する報酬が加算され、容体が不安定な時期でも早くから質の高いリハビリを実施した場合の加算は増額する。

 この患者は入院4日目からリハビリを実施。環境の整った医療機関で、より充実した治療を受けられることが期待される。ただし、医療費も5150円余計にかかる。

 背骨の圧迫骨折で入院したこのケースのように、身体の病気やけがで受診したものの、認知症のケアが必要な場合がある。こうした患者を適切に看護すれば報酬加算の対象になる。

 これだけで2万1000円の医療費増となるが、従来より充実したケアが受けられるとしている。具体的には、認知症患者の看護や退院に向けた支援などの経験を持つ看護師に加え、社会福祉士などの専任スタッフによるチームが関わることになる。

 また、早期に退院して住み慣れた地域での療養生活を進めるため、退院支援にあたる専従職員を病棟に配置し、地域の施設との連携も図っていくよう促すため、手厚い退院支援加算(6000円)を新設する。

 これらにより、このケースでは総医療費は従来から3万3650円増の40万6080円となる。ただ、毎月の医療費の自己負担に上限を設けた高額療養費制度により4万333円が支給され、自己負担は8万1491円と337円増となる。

夜間の看護体制充実


脳梗塞で手術
 さまざまな職種の人材を手厚く配置する医療機関の報酬を増やすことで、患者が安全で安心な医療を受けられる環境整備を目指す。夜間に脳梗塞(こうそく)など重症の急患に対応するため、看護体制を充実させて業務の負担軽減を図った際の加算を引き上げる。

 また、特定集中治療室などに薬剤師を配置した場合の加算も1日800円へと拡充。これにより、より質の高い薬剤管理を適切に受けることが可能となる。

 入院中の患者の栄養管理に関しても、栄養食事指導を拡充(初回2600円、2回目以降2000円)し、管理栄養士から十分な時間をかけた指導を受けられるようにする。

 一方、医療の質の向上に向け、診療実績のある医療機関に対する加算を1・5倍に引き上げて1日あたり1800円とする。

 このケースでは、総医療費は従来よりも3万5950円増の164万2850円となる。高額療養費制度により39万8996円が支給され、自己負担は360円増の9万3859円となる。

薬の重複投与を防止


認知症の疑い
 認知症は早期の発見・治療が重要だが、それには専門的な診断が必要だ。このケースでは高血圧などの治療で一般の医療機関の外来を受診していたため、認知症を専門的に診断したり支援したりする診療所型認知症疾患医療センターにつなぐ必要がある。認知症専門医を紹介した場合の加算が500円付き、専門医の診断・治療につながることが期待される。

 一方、この患者は複数の医療機関にかかり、薬の重複投与もある。これを防ぐため、今回の改定で医師の適切な減薬に対して管理料を新設し、処方されている全ての薬を医師がチェックすることに報酬を付ける。6種類以上の内服薬が処方されていて2種類以上を減らせたら1回2500円が算定される。

 重複投与の防止では、薬局の加算も拡充。患者が複数の薬を服用していることを把握した薬剤師が主治医と連携して減薬するなどの対応をすれば服薬管理を受けられる。

 また、服薬の管理に関する指導料は、初回よりも2回目以降(380円)の金額を低く設定。かかりつけ薬局を持って継続してかかった方が、服薬状況をすべて確認してもらえるため一部自己負担が軽くなるようにした。

 薬剤については、薬剤師の専門性が発揮される業務に加算が付けられた。例えば、後発医薬品と先発品の2種類の調剤を、安全性や有効性を損なわずに2品とも後発品にすることで自己負担も減る。

 1月当たり自己負担額は139円高い1356円となる。

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