日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【ボカロ】「イカロスの空」

2016-12-13 | original musix


VOCALOID「MEIKO V3」によるオリジナル楽曲です。
あまり細かいことは気にせずに、とにかく曲の勢いをそがないように…ということで作ってみました。
あの頃見た夢に向かって、もう一度空へ、はばたこう!…みたいな感じ。
でもイカロスって、結局は墜落するんだよな…と、作りながら自分に突っ込んでしまいました。ま、墜落上等!くらいの覚悟で、ということにしておいてください。




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【music】「Believer」 by Myrath

2016-12-12 | jukebox


チュニジアのメタルバンド、Myrath。
チュニジアのバンドって、はじめて聴きました。オリエンタルな雰囲気と力強いメタルの融合。素晴らしいです。
前回紹介したDark Sarahの「Dance With The Dragon」が【オペラ座の怪人】を思わせるなら、今回は【インディ・ジョーンズ】。冒険活劇的なMVとなっています。


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【note】八王子市郷土資料館へ行ってきました

2016-12-11 | 新参者の八王子探検



昨日、八王子市郷土資料館に行ってきました。
八王子に引っ越してから1年以上、いつか行こう行こう…と思っていながら、ここまで延び延びになっていました。
ようやくです。

入館は無料。

行ってみて、ああ、やっぱりと思ったのは、見学者がゼロだったこと。郷土資料館って、どこもこんな感じだとは思いつつも、八王子の資料館だよ、八王子。

それはさておき、
展示は石器時代から昭和までバランスよく、といった感じでした。石器、土器、北条氏、八王子宿、千人同心…。そして敢えて言うなら明治以降に力を入れている感じ。それと、この地の機織りやカラクリ人形。郷土資料館なのだから、地元の伝統を紹介するのは、ま、当たり前ですし、明治以降なら資料も比較的多く残っているということもあるのでしょうか。大火と空襲で、古いものは随分と失われてしまったと聞いています。

私の目的は展示を見ることもそうでしたが、八王子宿についての出版物を購入することでした。これは首尾よく入手。学芸員の方も親切で、こちらの望む資料を探していただきました。

で、ちょっとだけ苦言というか…

館内の説明をするボランティアの方がいるようですが、資料を閲覧に来ていた顔見知りと思われる地元の人たちと、入れ代わり立ち代わり、結構大声で雑談(郷土史に関することでしたが)していて、小心者の私は聞きたいことが聞けなかったのでした…。なんか仲間うちで盛り上がって、一見さんは知らんぷり的な。地元の集会所みたいな雰囲気は、ちょっとどうなのよ…。

まぁ、そんなことがありつつも、資料は面白そうなのが見つかりそうでしたので、これから足しげく通うような予感がするのでした。


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【music】「Dance With The Dragon」 by Dark Sarah

2016-12-10 | jukebox


元Amberian Dawnのボーカル・Heidiのソロユニット、Dark Sarah。
楽曲的に、ちょっとイマイチだなぁ…という期間が続いていましたが、ようやく出ました、会心作。

オペラやミュージカル映画でも見ているかのような雰囲気です(個人的には「オペラ座の怪人」を思い出しました)。もともと彼女の声質が、こういう雰囲気の楽曲にマッチするのでしょうね。
今回、相手役として共演しているJP Leppäluotoはフィンランドの出身で、Charonをはじめ、幾つかのバンドでボーカルを勤めているとのこと。ちょっと情報不足でスミマセン。


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【note】甲州街道・駒木野宿から小原宿まで歩いてみた(6)-小原宿を往く(後編)-

2016-12-09 | 旧甲州街道を往く

小仏峠から底沢、美女谷を通って小原宿の中心地に到着です。

【小原の郷】


小原地区の自然環境の紹介、小原宿本陣に保管されていた古文書の展示などをしている、この辺り一帯の観光拠点としての施設です。お土産の売店もあります。
そして峠の東側の小仏バス停から初めてのトイレ。途中に1ヶ所くらいトイレを作ってもいいと思うのですが、やはり維持が大変なのでしょうね。

【パンフレット】


ここでパンフレット「小原宿散策ガイド」と「小原宿本陣」を手に入れました(無料)。「小原宿散策ガイド」は広げると観光案内のマップになっていて、宿場めぐりにはとても参考になります。

【小原宿の案内標識】


この一帯は甲州街道と小原宿を観光の目玉としているようで、写真のような案内標識も随所に建てられています。峠の向こう側の小仏宿も、もう少し頑張ってアピールすればいいのに…って思います。
毎年11月3日には「小原宿本陣祭り」が開催され、江戸時代の風情を偲ぶことができるそうです。来年は見に来ようかな~。

【高札場】


本陣の脇に設置されていたという高札場が復元されています。

【小原宿からの駄賃・人足賃】


正徳元(1711)年のものが高札場に復元されています。
片継ぎだった小原宿なので、西隣の与瀬宿を越えて吉野宿までの駄賃・人足賃となります。馬1頭につき、

・荷物のみ(40貫=150キロまで)を運べば、76文(約1520円)
・人が乗って20貫(=75キロ)の荷物をつけても、同じく76文
・人が乗るだけで荷物がなければ、49文(約980円)
※1文=20円で計算

吉野宿までの距離は約1里(4キロ)。人が乗るだけなら、現在のタクシーとほぼ同じ金額でしょうか。荷物だけにしろ、人と荷物合わせてにしろ、150キロまでの重量になったら、割高でも仕方ないでしょうね。

【小原宿本陣】


そして小原宿本陣に到着です。神奈川県で唯一現存する本陣の建物で、県の重要文化財に指定されています。
小田原北条氏の家臣だった清水家が、代々名主と本陣を兼任していました。
私たちと同じように、小仏峠を越えてきたと思われる旅人が数人、見学に訪れていました。

【小原宿本陣・玄関】


現在の建物は1800年代初頭に建てられたと推定されるそうです。
小原宿の本陣を利用したのは、参勤交代で甲州街道を往来した信濃の高遠藩、高島藩、飯田藩。それと甲府勤番(甲府城の守備が主任務)の役人でした。
ただ、本陣のボランティアの方のお話だと、大名が宿泊したという明確な記録は残っていないそうで、たぶん、休憩に立ち寄った程度なのでは…とのことでした。

【小原宿本陣・室内】


本陣だけあって広いですね。
写真の部屋は、土間から観た広間。その右側が茶の間です。

【旅籠・小松屋】


本陣を出て宿内を西へ進むと、街道沿いには古民家が軒を連ねています。この辺りが
「民家相対し軒を並べること廿九(29軒)」
と記されている、まさに宿場の中心街だったのでしょう。
小原宿は明治時代に大火にあい、江戸時代からの家屋はほとんどが焼失しています(本陣は運よく残ったのですね)。大火後に建て直されたとはいえ、屋号は江戸時代の旅籠からそのまま引き継いでいるようです。
小松屋は本陣、脇本陣の控えの旅籠でした。控えというだけあって本陣からすぐの場所です。

【旅籠・伊勢屋】


再建された家屋は養蚕に適するように造られたとのこと。私の出身地(長野県上田市)も養蚕が盛んだった地域なので、家屋の雰囲気がなんとも懐かしさを覚えます。よく見ると旅籠と養蚕農家の折衷のような建築です。築100年の古民家として、今では小原宿を風情ある景色にしています。

【旅籠・機屋】


まさに養蚕、機織りを髣髴とさせる屋号です。
明治の再建後の建物は、1階が住居、2階は宿泊の他、養蚕、機織りなどに使用されることが多かったとのことです。

【旅籠・永楽屋】


ここの古民家の建築様式は、2階部分が迫り出す「出桁(だしげた)造り」が特徴です。必ずしも2階が迫り出しているわけではないようですが、どの家屋も梁が街道に向かって突き出ています。

【宿場から小仏峠方面】


今歩いてきた宿場の中心街を振り返ってみました。
「小仏峠の険阻に続き…」
と記されている、まさにその景色です。

【南無阿弥陀仏の石碑】


文政2(1819)年の建立。小原宿を守る魔除けの意味があったようです。
宿場のはずれに位置している…とパンフレットに記載されているので、この辺りで小原宿を出るという感じでしょうか。

【小原宿・西端辺り?】


国道20号線に標識が建っています。この辺りが宿場の西端ということですかね。

…そういうことにしておきましょう。

ところで、写真を撮りながらゆっくり歩いていたら、仲間たちは随分先へ行ってしまいました。それも、旧道を通らず20号線を驀進しています。
お~い、ルートじゃないよぉ~と、必死に追いついたものの、疲れからか、誰ひとり、引き返して旧道を歩こうとは言い出さなかったのでした。
ま、仕方ないでしょう。
以前、東海道を歩いたときは、是が非でも旧道に沿って歩くぞ!と強い意志のもと、何度も道を逆戻りしたものでしたが…。

【相模ダム】


そんなわけで、相模ダムを左手に見ながら、一行は相模湖駅を目指したのでした。

【JR相模湖駅】


本日のゴール、相模湖駅に到着しました。
時刻は15時。お疲れ様でした。

それでは、少々早いけど反省会でも…って、駅前には飲み屋らしきものが見当たらない…。
この辺りの人は、どこへ飲みに行くのかな?
結局、八王子へ出ようということになったのですが、やはり電車の本数は高尾までと比べると激減ですね。


といったところで、今年最後の甲州街道歩く旅も無事終了しました。
次回は暖かくなってからとのことなので、3月か4月でしょうか(お互い、仕事も繁忙期に突入するので)。
忘年会を兼ねた反省会は大いに盛り上がり、この日も八王子の夜は気づかぬうちに更けていくのでした…。


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