恭子先生の教室日誌

=考える子に 挑戦する子に=

スタッフの気配り

2009-12-20 11:49:08 | 日記
画像は、幼児教室の机の準備ができたところです。机の一番手前をよく見て下さい。
折りたたみの机の脚のところに白い留め具が見えると思います。
机の向きがたてよこ逆になっていたら、留め具がイスに座った幼児さんの膝にぶつかります。
手前は先生が一人で座りますので大丈夫です。

土曜日だけこの幼児用机の配置になりますが、いつも決まってこのように配慮されて
いるので、机をだすスタッフは留め具の向きに気を付けているのだと思います。
一事が万事 私が現在のスタッフたちと一心同体だと感じる部分があちこちにあります。

もし、新しい幼児担当のスタッフを募集するときには、「この机を出して並べてください」を
テスト問題にしたいと思っています。
この留め具の向きがこのようになっていなかったら不採用ということで・・。

ここの第一教室は、普通の2階建てのしもた屋を専用教室にしていますので、階段があります。

幼児教室に参加しているお母さんたちは、まだお若いので以外に危険なものがみえないことがあります。

2階にいた幼児さんが階段に近づく早さは、まさにあっという間です。
でもそれよりも、立ちふさがるスタッフの方が早いのです。
鉛筆をもったまま立ち歩かせない。

これまでスタッフたちはどれだけの事故を未然に防いだことでしょう。

教室は、子供たちの命も預かっているところ。

恭子先生の教室には、のこぎりがおいてあります。
恭子先生のすぐそばに隠されています。
のこぎりが、なんのためにあるのか、生徒はみんな知っています。
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大草原の小さな家の感想文

2009-12-19 09:07:00 | 日記
「大草原の小さな家」ローラ=インガルズ=ワインダー(作)

公文式国語教材のなかに10枚ほどのページを割いて、この本の一部が紹介され、
最後のページに
「読み終わったら感想を書いてみましょう」とあります。

Aちゃん(小4)の感想

「西部についたら、かならずパプーズを見せてあげるからねというのは悪いことです。
見せてあげるからねは、ものとか動物みたいだからです。」

たったこれだけの感想でしたが、私はこれにきちんと大人として社会人として公文の先生として
答えなければいけないと思いました。

ここの教材の中に取り上げた10枚のプリントの中での該当文は、
父さんは「西部についたら、かならず”パプーズを見せてあげるからね」とローラにやくそくした。
「パプーズってなあに」とローラは父さんにたずねる。
「パプーズっていうのは茶色いはだの小さなインデイアンの赤ん坊さ」と父さん。


ローラにとって優しい筈の父さんでさえ、Aちゃんが指摘したように、まるで動物園の動物でも
見せてあげようといったセリフを口にだすそんな時代があったことを、Aちゃんへの返事としました。

心温まる一家の物語としてきわめて人気の高いこの物語の、たったこの一言に引っかかってくれた
Aちゃんに、目を細める恭子先生でした。

10枚の続きを本で読んでいくと、ローラたち一家は当時のインデイアン
テリトリーと呼ばれていた地域に住みつくのです。
連邦政府による1830年「インデアン強制移住法の制定」により
インデアンが移住した土地は、あとになり白人移住者にも解放される
ことになるのですが、この物語は、インデアンだけのテリトリーだっ
た土地に白人移住者が増える過渡期のことと思われます。

16世紀半ばに100万を超すほどの人口を維持していたインデアンが、
200年後の19世紀には2万5千人ほどになってしまった理由は、
大きくなってから本で調べてね・・・と。
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たいよう君(小学1年生)の発明した割り算の答え早見表

2009-12-13 16:55:57 | 日記
この計算表を作ったのは
小1のたいよう君です。

お母さんからみればカンニングペーパーのように見えたのかもしれません。

「こんなのを見ながら、答えを書いているんですが、いいんでしょうか」

たいよう君がやっていた教材は算数D教材81番台の2桁÷2桁(小4レベル)の問題でした。

42÷21=
43÷21=
65÷21=  のような問題です。

公文式の教材は、上のように導入部分は割る数が一定になっているんです。

たいよう君は、この表を作り、割られる数がどこの間にあるかでラクラク商を見つけていました。

小学校一年生です。すごいですよね。

私が公文式の問題が好きな理由の一つに、この問題の配列があります。
84÷21=の次の問題が 83÷21=になっているところです。

こうした並びには、問題を作った創始者公文公の息づかいまで聞こえてきます。
子どもたちは、前の答えを資料として、83÷21を解きます。
もちろん前の答えを間違えると一ページ全滅しますが、だからといって
「ずるするんじゃありません」という注意をご家庭でしないように教室便りなのでお伝えしています。

一ページ全滅の子は、いちばん最初を訂正するとまたあっという間に、全部の答えを一気に同じ数だけ修正して持って来ます。
問題が、生徒たちに考える力を育てるように出来ているのです。
そこいらの100問計算やドリルとは比べようもありません。

だから、たいよう君が育ったのです。
今日は嬉しい恭子先生です。先生冥利につきます。

怒りたいような変な暗算をしていたら、叱らずに恭子先生にご連絡ください。
恭子先生の育てた大好きな生徒かもしれないのです。
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いらいらする日

2009-12-10 13:03:22 | 日記
いらいらすることの多い日

エレベーターで、降りる人が、自分が降りる時に親切に閉じるボタンを押してくれようとしているのは嬉しいが、
遅すぎる。押さなくてもいいから早く降りて欲しい。
あれは 立ち止まって押すもんじゃなくて降りながらさりげなくさっと押すのだああああ~~~~。

交差点で右折しようとしている車が斜めに停まっている。
もっと右寄りに道と平行に止まれ!
そうすればうしろの私が通り抜けられるのだああああああああ~~~~。

これから教室です。
機嫌がが悪そうな恭子先生だぞ。みんな気をつけろおおおおおお~~~~。

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世界指導者研究大会

2009-12-04 07:09:56 | 日記
明日は、第31回世界公文指導者研究大会が神戸の国際展示場で行なわれます。

私も出席するので、土曜日の幼児教室をお休みにさせていただきます。

日頃、研究大会 研究大会といっていましたが、今、このブログに書き込むために正確な研究大会の
名称を確認したら、「指導者研究大会」となっていて驚きました。
私は何故驚いたのか 自分でも驚きました。
公文式の指導技術の研究は指導者が主体になって発展した歴史を思い出し、そのことが新鮮だったからです。

そうでした。この会は、公文の先生たちの指導研究発表の会でした。

かつて、私も何度か発表論文を出し、そのほとんどが優秀論文として表彰されました。

最優秀論文も2回とりました。
一つは、自主研究さんどらによる「国語指導の手引き」
教材がどのように子供たちに力をつけようとしているのかを知り、先生が自分の口で
教えない方法など・・・

もう一つは自主研「クーモンくらぶ」による、発達シートの発表でした。
幼児さんが力を付ける順番をあきらかにし、次の指導行動を意識するようにした一覧表で、
公文式教具(カード、くるくるチャイム、パズル)の活用を生かしたものでした。

公文式指導技術は、公文の本社からマニフェストとして、下ろされるものではなくすべて
教室現場の先生たちが、生徒の状態から学んだノウハウの蓄積でした。

創始者公文公会長が、常に実態から目を離さなかった姿勢が、公文式教育法を完璧に完成させたと思っています。
子供が難しがって先へ進みにくいと言えば、すぐに教室へかけつけた教材作成者、教務の面々。
その数日後、公文公会長から、「どうでしょうか 生徒はうまくいきましたでしょうか」と確認の電話が入るのです。

自習でいくというムダのない学習法、教える人の能力差を吹き飛ばす学習法。

こうして、先生たちは、子供たちから学び、本社は先生たちから学ぶという良き関係のなかで
公文式教材とともに私たちも成長させていただきました。

子供たちが自習でいくからどの子も学年を超えて力を付けていくことが出来る。

私の公文教室は、その実践教室として、一品であると自負しています。

保護者の方たちも、公文式の学習効果を我が子の成長からご理解下さっていることを知ると、
保護者の方たちが、学習効果のみならず、公文公の実態から学ぶ姿勢までも、公文公会長に
追従していることが嬉しく誇らしく思えるのです。

公文指導者研究大会へ出かける前に、この教室から出発できることを、生徒たち、保護者様、スタッフたち、
同業の友人たち、私を育ててくれた本部局員たち、家族、に感謝致します。

でかける前に この一言を申し上げます。有り難うございます。

私は今年は指導歴30周年となり永年表彰をうけることになっております。

すでに指導研究は後輩に譲り、ベテランの先輩先生の私は、公文の先生たちの指導環境の充実に
力を注ぐことに残りの公文人生をかけることにしております。

保護者の方たちの負託をうけてお預かりした会費を、もっと生徒たちに力を付けるために
使うべきと思うようになっています。

研究大会が立派なのは嬉しいのですが、昨年は そこまで立派でなくてもと思ってしまいました。

保護者の方がどんな思いで月謝を工面しているかをすぐに思ってしまう私は、もう
研究大会が不似合いな年齢なのでしょうか。
アピールは、社会への評価を促す魔力を持っていることも知っています。
しかし、公文式のアピール力は、子供たちに力をつけるという地道な効果ではないかと思ってしまいます。

ほかにもいろいろ思ってしまいます。
同じ考えを持っている先生たちとそんなことを話し合研究する会合を開きます。

指導者研究大会ですから、研究したいと思います。

ではいって参ります。

コメント (2)
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