恭子先生の教室日誌

=考える子に 挑戦する子に=

世界指導者研究大会

2009-12-04 07:09:56 | 日記
明日は、第31回世界公文指導者研究大会が神戸の国際展示場で行なわれます。

私も出席するので、土曜日の幼児教室をお休みにさせていただきます。

日頃、研究大会 研究大会といっていましたが、今、このブログに書き込むために正確な研究大会の
名称を確認したら、「指導者研究大会」となっていて驚きました。
私は何故驚いたのか 自分でも驚きました。
公文式の指導技術の研究は指導者が主体になって発展した歴史を思い出し、そのことが新鮮だったからです。

そうでした。この会は、公文の先生たちの指導研究発表の会でした。

かつて、私も何度か発表論文を出し、そのほとんどが優秀論文として表彰されました。

最優秀論文も2回とりました。
一つは、自主研究さんどらによる「国語指導の手引き」
教材がどのように子供たちに力をつけようとしているのかを知り、先生が自分の口で
教えない方法など・・・

もう一つは自主研「クーモンくらぶ」による、発達シートの発表でした。
幼児さんが力を付ける順番をあきらかにし、次の指導行動を意識するようにした一覧表で、
公文式教具(カード、くるくるチャイム、パズル)の活用を生かしたものでした。

公文式指導技術は、公文の本社からマニフェストとして、下ろされるものではなくすべて
教室現場の先生たちが、生徒の状態から学んだノウハウの蓄積でした。

創始者公文公会長が、常に実態から目を離さなかった姿勢が、公文式教育法を完璧に完成させたと思っています。
子供が難しがって先へ進みにくいと言えば、すぐに教室へかけつけた教材作成者、教務の面々。
その数日後、公文公会長から、「どうでしょうか 生徒はうまくいきましたでしょうか」と確認の電話が入るのです。

自習でいくというムダのない学習法、教える人の能力差を吹き飛ばす学習法。

こうして、先生たちは、子供たちから学び、本社は先生たちから学ぶという良き関係のなかで
公文式教材とともに私たちも成長させていただきました。

子供たちが自習でいくからどの子も学年を超えて力を付けていくことが出来る。

私の公文教室は、その実践教室として、一品であると自負しています。

保護者の方たちも、公文式の学習効果を我が子の成長からご理解下さっていることを知ると、
保護者の方たちが、学習効果のみならず、公文公の実態から学ぶ姿勢までも、公文公会長に
追従していることが嬉しく誇らしく思えるのです。

公文指導者研究大会へ出かける前に、この教室から出発できることを、生徒たち、保護者様、スタッフたち、
同業の友人たち、私を育ててくれた本部局員たち、家族、に感謝致します。

でかける前に この一言を申し上げます。有り難うございます。

私は今年は指導歴30周年となり永年表彰をうけることになっております。

すでに指導研究は後輩に譲り、ベテランの先輩先生の私は、公文の先生たちの指導環境の充実に
力を注ぐことに残りの公文人生をかけることにしております。

保護者の方たちの負託をうけてお預かりした会費を、もっと生徒たちに力を付けるために
使うべきと思うようになっています。

研究大会が立派なのは嬉しいのですが、昨年は そこまで立派でなくてもと思ってしまいました。

保護者の方がどんな思いで月謝を工面しているかをすぐに思ってしまう私は、もう
研究大会が不似合いな年齢なのでしょうか。
アピールは、社会への評価を促す魔力を持っていることも知っています。
しかし、公文式のアピール力は、子供たちに力をつけるという地道な効果ではないかと思ってしまいます。

ほかにもいろいろ思ってしまいます。
同じ考えを持っている先生たちとそんなことを話し合研究する会合を開きます。

指導者研究大会ですから、研究したいと思います。

ではいって参ります。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする