□ お山めぐり
1月のテーマ「冬-伏見稲荷大社」に戻って書きます。
今日も黒柴親子と伏見稲荷大社を散歩!
伏見稲荷大社の参拝は― 本殿に参拝し、稲荷信仰の霊地、稲荷山を巡拝するのが、稲荷詣での普通の形で
ある。― 「お山をする」という言葉だけで、充分に意味は通じるし、平安時代の昔から「お山めぐり」はなされて
いたそうな。
…清少納言は、かの有名な「枕草子」の中で、初午詣をした時のことを「2月午の日の暁に稲荷の社に詣で、中ノ社のあたりにさしかかるともう苦しくて、なんとか上ノ社までお参りしたいものだと念じなががら登っていくと、もはや巳の時(午前10時頃)ばかりになり、暑くさえ感じられるようになってきて、涙をこぼしたいほどわびしい思いをしつつ休息していると…
このように、初午詣でには、平安時代から老若男女がうち連れて群参した様子がうかがえます。
現代では「お山めぐり」の途中に、風情のある茶みせ(休憩所)があるので、「清少納言」みたいにわびしい思い
はしませんが……。
休憩所 「京屋」さん…三ッ辻から登ったところ。
鴨居の表札?が風情ありますね。名物「あまざけ」-夏には「ひやしあめ」になります。